特別企画!新造城郭情報


電装!小田原城(1/350)の巻
(童友社1/350)

ODAWARA CASTLE
(DOYUSHA 1/350)



 

イントロ

「義理と人情秤にかけりゃ、義理が重たい、模型の世界」の、 文句の通り、今回の全国城郭コンテストの協賛がD友社であった為、 参加させて頂いた訳です。当初、参戦の予定は無かったのですが、 会長の「全国に城モデラーが、何人居るか分からないが 少数には違いない」の御言葉と、酔った勢いで入った模型屋で 色もあせた、箱も潰れた小田原城が
「私を作って下さい」
と、言っていたことでキットを購入。

当初はストレート組みで良い、と思っていたのですが、 又々会長より「電装した方が面白い」との御声がかかり、タイトル の通り「電装小田原城」と成ったのです。

製作

(上物)

上物はキットの通りです。以上・・・。
これでは記事にならないので、在庫でお城キットをお持ち の方の参考になりますかどうか、若干気がついた事を、レポート 致します。

部品構成は想像通り、屋根が一発モールド、壁が4-5ヶの パーツを正方形に合わせる造りとなっております。昔のキットなので、 合いのほうは今一つ。、四隅を合わせる時は充分なすり合わせが必要 です。それに一番下の階のパーツが反っており、正方形にならない!
キットの通りに組むのでしたら、ベースにいも付け出来ます が、この場合はスイッチを組み込む関係で、取り外し式にしなければ ならず、大変困りました。
(郵送する時は両面テープで貼っておいたのですが、多分 外れたのでしょう。木が1本折れて居ました)
その他のパーツのモールドは良く、屋根の凹凸や、壁の モールドは、大変リアルです。ウェザリングをかけておいたのですが、 これが妙に良い感じで、作者は喜んでおります。

(ベース:その壱)

ベースはひょうたんの様な山状になっており、これにスポンジ をちぎって接着、緑のパウダーをこれ又糊で上に付ける仕様です。 作者はその通りに作ってみたのですが、これは明らかに鉄道模型の テクニックを用いたほうが、出来上がりは良いと思われます。

樹木は、プラスチックの枝と、ABSの葉の構成で、 組んでいきます。葉は緑色で着色。出来上がった樹木はベースの 穴に差し込み、裏面より接着します。葉の上に糊を付け、明るい 緑色のパウダーを乗せて出来上がりです。

石垣のモールドも綺麗に入っており、石を数色の違う色で 塗装し、墨入れをすると見栄えがします。でも大変です。

(ベース:その弐)

その壱で出来たキットにベースを載せる箱の製作です。 この大きさは黄金比率を利用し、決めました。
まずベニヤ板を切出し、スイッチを仕込む為の穴を開けます。 約5cm角。豆電球をセットする丸穴を3ヶ所も、開けておきます。 その壱のベースと、切出したベニヤ板をエポキシ糊でよく接着して おきます。

外側のフレームはタル木を糊で仮組みしておきます。底に なる板は9mmの合板を使います。ここに単2電池2本の電池ボックス を2ヶ、直列に繋ぎます。トグルスイッチを上の穴に合わせてセット します。この底板に仮組みしたフレームを糊付け後、裏面から釘を 打ち付けておきます。更にその外側に鉢巻き状になるように細長く 切出したベニヤを釘付けします。
このベニヤのフレームはタル木よりも5mm程高くしておきます。
ここに、その壱のベニヤ板がはまる訳です。電池交換の 時は、持ち上げて外せばOK!

豆電球はソケットを覆っているプラスチックのカバーを外し、 円錐形のカバーを作り、取り付けます。実はこのカバーが労作で、 0.3mmのプラ板で作ろうと思ったのですが、どうしても出来ず、 紙製にしてしまいました。(8ヶは失敗しました。)
これをベースの板に表より差し込み、裏面よりボンド系 の糊で固定します。

ベースの上面に木工ボンドを平らに塗り、茶色のパウダーを ふりかけ、出来上がりです。
フレームは茶色のニスで着色しておきます。

送り

納品には、ゆうパックを利用しました。大きい箱を使い、 隙間にはクッションの為、段ボールをきつめに入れて、蓋をしました。

10月20日(日)のコンテストの現場に無事に置いてありました ので、ちゃんと送れたのでしょう(小田原市の役人が修理して下さったら、 大笑ですが)。

慎重にセットしたゆうパックの箱を持っていった、松戸郵便局 の窓口の若い兄ちゃんが、天地無用の意味を知らなかった事に驚き、 レポートを終ります。

(清水氏寄稿)

ライトアップするとこうなります。



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Make Home Page:1996.10.23 / Updated 1996.11.04
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