SHIP MODELS FOR 7TH FLEET

Japanese modelers gave ship models to U.S.Fleet. 米第七艦隊に模型を贈呈！！

- update 1998.10.04 -

act1;七人のモデラー？

さる8月に横須賀配備の米海軍艦艇が一部変更になり、航空母艦もインデペンデンス(CV-62 Independence) からキティー・ホーク(CV-63 Kitty Hawk)にバトンタッチされた。これに連動してキティー・ホークを始めとする横須賀配備の米海軍各艦に日本のモデラーからその艦のスケールモデルをプレゼントしよう、という企画が持ち上がり、ついに9月29日実現の運びとなった。

今回参加の面々は・・・、発起人にしてキティー・ホークの模型を担当した味口信彦氏（模型サークル「まっついこっつい」会長）、駆逐艦カーチス・ウイルバー(DDG-54 Curtis Wilber)の模型を担当した名古屋のモデラー福井茂人氏、駆逐艦ジョン・Ｓ・マッケーン(DDG-56 John S.McCain) の模型を担当した佐藤司氏（ミンダナオ会）、巡洋艦チャンセラーズビル(CG-62 Chanceellorsville) の模型を担当した私、栗又（ミンダナオ会）。それからオブザーバーとしてピットロード社の艦船キットなどの金型を手がける彫刻師、福島章氏（愛知県）、英語の得意な京都府の長谷川明彦氏、（株）インターアライドの長田尚久氏にもご参加いただいている。

act2;米艦隊に突入す！

さて我々”七人のモデラー”(^^;)は味口氏が長躯愛媛より乗ってきたバス（”一式陸攻”と呼んでいた・・・）に乗り、横須賀を目指す。海軍基地正面ゲートにて在日米海軍司令部の報道部にて地域渉外専門官をされている古宇田和男氏と合流し、基地内にバスを乗り入れる。

はやる気持ちを押さえてまずは燃料補給というわけで我々は士官食堂にて昼食を食べることにした。今回の企画の実現にあたって労をとっていただいたのが古宇田氏であるが昼食の間、氏からいろいろ興味深い話をうかがえた。氏は元海自のザブマリナーで初代「くろしお」にも乗ったことがあるとのことであった。ちなみに私はTONKATSU($4.5)を食したがなかなかのもの。 YAKISOBAなんかもあった。

昼食後、まずはキティー・ホークに向かう。艦長室まで副官が案内で我々一同は単従陣で進むのだが、なんせ空母の艦内が珍しく、キョロキョロしているうちに前動者を見失う始末。いやはやあんな広い艦内で迷子になった日にはビビリまっせ。

艦長室にていよいよ模型の贈呈式。味口氏から同艦の模型が艦長Jack J.Samar大佐に手渡される。それがなかなか気に入っていただけたようで、味口氏の質問にも快く答えていたのが印象的だった。同大佐はかつてA6イントルーダーの搭乗員として航空母艦ミッドウェイ(CV-41 Midway)と共に日本で勤務されていたそうだ。

キティー・ホークは翌日出港なのであまり時間をとれないとのことで残り惜しいが、早めに辞し、カーチス・ウイルバーに我々は向かった。同艦では女性士官が我々を案内してくれた。まず士官室にて福井氏から同艦艦長Michael J.Fischer中佐に同艦の模型が手渡された。その後、同艦のブリッジ、CICなどを見学させていただいた。同艦も翌日出港とのことでCICでは緊迫した空気の中ミサイル発射演習が行われていた。

さらに我々はジョン・Ｓ・マッケーンに向かう。同艦は定期修理中らしくそこかしこに足場が組まれ、艦上はかなり工事の音で賑やかである。さて士官室に入ると士官の皆さん総出(?)でお迎えいただいた。ミンダナオ会若手ホープの佐藤氏より艦長James E.Wise中佐に同艦の模型を手渡すとそれは士官の皆さんの手に渡り、そこかしこで感嘆の声があがる。同艦には模型好きな士官がいらして、逆に我々がいろいろ質問されてしまったのが印象的であった。

act3;船は出る出る・・・

こうして我々の米艦隊訪問第一弾は無事終了。お世話になった古宇田氏とはゲート手前で別れた後、味口氏の”一式陸攻”は福島氏、福井氏、長谷川氏を乗せて西へ去っていくのであった。

最後になりますがお忙しいところ我々に付き合ってくださった各艦乗員の皆様に御礼申し上げます。なお今回の企画において（株）ピットロード、（株）インターアライドのご協力をいただきました。ありがとうございます。

ところで・・・チャンセラーズビルはこの日の朝に出港してしまったため、私は模型を渡しそびれてしまったのであった・・・。

U.S.S. Kitty Hawk CV-63(1/720) (JPEG.14K)

航空母艦「キティ・ホーク」：味口氏製作。（イタレリ）

キティの特徴を分かる限り再現。艦載機はPT社製から。

U.S.S. Curtis Wilber DDG-54(1/700) (JPEG.15K)

ミサイル駆逐艦「カーチス・ウイルバー」：福井氏製作。（ピットロード）

PT社同艦のキットをデティールアップ。

U.S.S. John S.McCain DDG-56(1/700) (JPEG.9K)

ミサイル駆逐艦「ジョン・Ｓ・マッケーン」：佐藤氏製作。（ピットロード）