First Navy Jack Ceremony
米海軍現役最古参艦首旗継承式



- update 1998.11.29 -


”キティ”37歳、現役最古参艦に!

さる11月20日横須賀米軍基地に停泊する航空母艦「キティホーク」 (USS KITTYHAWK CV63)にて現役最古参艦首旗継承式 (First Navy Jack Ceremony)が執り行われた。

First Navy Jackとは最初の米海軍艦首旗である。 1775年秋独立戦争の最中デラウェア川の米海軍艦艇が 掲揚していた艦首旗がこれで、13州を表す赤線13本を斜めに這う ガラガラヘビが描かれ、"DONT TREAD ON ME"(私を踏みつけるな) と書かれていた。そして1977年より現役最古参の軍艦のみこの 艦首旗を掲揚することになった。

今年、9月30日航空母艦「インディペンデンス」 (USS INDEPENDENCE CV62)がワシントン州プレマートンで退役 したのに伴い、First Navy Jack旗は「キティホーク」に 継承されることになったわけである。

今回は在日米海軍からのお招きにより愛媛の模型サークル 「まっついこっつい」会長味口信彦氏、「零戦の20世紀」(スコラ社) の著者にしてプロカメラマンの神立尚紀氏、そして私が 同式典に出席することができた。

基地ゲートの当直へ誇らしげに招待状を見せて中に入り、 タクシーで「キティホーク」へ向かう。会場は同艦格納庫である。 「椅子を並べると結構入るもんだなあ」と感心。

式が始まり軍楽隊による日米の国家吹奏が終わると、 一人の女性士官と二人の提督が壇上の席に着いた。 「この女性何者だろう?」と思ったら従軍司祭(海軍中尉) とのこと。さすがにお国柄である。

彼女による祈祷の後、第七艦隊司令官Walter F.Doran中将の祝辞、 キティホーク艦長Jack J.Samar,Jr.大佐の式辞が続き、 海兵隊のドリルと共に会場仮設の艦首旗掲揚ポールから通常の艦首旗 (青い旗)が降ろされ、First Navy Jack旗が掲揚される。

式自体は軍隊らしい簡素なものでそもそもあまり記述することが ないのだが、丁度式が始まるあたりから私のカメラが調子が悪くなり 気が動転していたので、スピーチもほとんど耳に入らず あっという間に終わってしまった。 うーむ、ココ一番というときに大事なイチモツ(カメラだよ) が役に立たなくなってしまうとは、トシ (9年前に買ったモノだしね)を感じてしまう私であった。

式典が終わるとそのまま格納庫にて立食パーティーが行われた。 「キティホーク」の格納庫でローストビーフ食べた日本人は そう多くはあるまい、とチト自慢。米海軍の伝統ゆえか、 或いはまだ真っ昼間だからか、流石にアルコールはなかった(^^;)。

この間に例の味口氏は第70任務部隊指揮官の Timothy J.Keating少将にVFA-87”マローダーズ”時代の乗機 A7コルセアIIの1/48 の模型を贈呈し、機体のマーキングやナンバー などに話の花を咲かせていた。

我々は次の予定が入っていたためお昼頃同艦を辞去したが、 フレンドシップデイなどのときに覗くのとはまた一味違った 米海軍の一面を垣間見ることができた。

今回もいろいろ労をとってくださった在日米軍司令部報道部の 古宇田和夫氏及び関係者の皆さんに深く感謝いたします。

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