レオナルド100万円コンテスト
レオナルド100万円コンテストレポート



- update 1999.03.29 -


=見事優勝した軍艦「大鳳」=
IJN AIRCRAFT CARRIER "TAIHOH"(1/500)

今回見事優勝して100万円を獲得した作品。


100万円を獲得したのは!?

さる28日、蔵前の三ッ星商会ホールにて 模型店レオナルド主催の「100万円模型コンテスト」が実施された。 あの有名な「レオナルド」主催ということからか、 はたまた100万円というインプレッションのためか、大阪や富山など 遠方からのエントリーを含めて約50作品の力作が集まり、 当日は多数の見学者、TV取材、雑誌取材などで終日賑わっていた。

クライマックスは15時より行われたコンテスト優勝者の発表で、 上掲の軍艦「大鳳」を出品した、田中安啓氏が見事優勝した。 謎の多い同艦を残された数少ない写真などから可能な限りリサーチして 1/500の模型に再現したところが評価されたようだ。製作には1年4ヶ月 を要したという。詳しいことは ご当人のホームページに も掲載されると思うのでそちらも参照して欲しい。

艦船は充実のエントリー

レオナルド主催ということで今回のエントリー作品には 艦船模型がかなりあり、各々がかなりの高水準の作品であった。 以下にそのいくつかを紹介しよう。(ちなみに今回の掲載に 関しては製作者の方々の許可を得ています)

  • CATCHERBOAT "KAZU-MARU"(約1/180) (JPEG.23K)
    キャッチャーボート「和丸」:滝沢英太郎氏製作。(フルスクラッチ)
    船のほうの造形の素晴らしさもさることながら、 海面と波の表現が注目を浴びていた。海はエポキシ樹脂の3層構造で 波はガラスの粉とのこと。見学に来ていた二等海佐も航跡のリアリティー に感心しきりであった。

  • DD 184 "YUGURE"(1/700) (JPEG.43K)
    護衛艦「ゆうぐれ」:原口朝氏之製作。(ピットロード)
    本当はドックインした状態のジオラマ仕立てにしたかった そうで、煙突や機銃にはカバーがかかった状態を再現。 ジオラマが完成した状態で是非見てみたいものである。

  • IJN BATTLESHIP "YAMATO"(1/700) (JPEG.18K)
    戦艦「大和」:松坂忠光氏製作。(タミヤ)
    タミヤの社長さんが大和は緑色だったと雑誌で語ったことを 参考に沖縄戦時の大和に灰緑色主体の迷彩を施した作品。

  • IJN DESTROYER "SUZUTSUKI"(1/700) (JPEG.19K)
    駆逐艦「涼月」:及川研二氏製作。(アオシマ)
    これも細かいリサーチの行き届いた作品。 主砲砲身は真鍮パイプを使い実感を高めている。 氏はミンダナオ会の会員でもある。

  • IJN REPAIR SHIP "AKASHI"(1/700) (JPEG.43K)
    工作艦「明石」:鶴岡雅之氏製作。(ピットロード)
    船体外板の凹凸をサフェーサーの厚みで再現するなど、 非常に精密度の高い作品。張り線は釣り用のタングステン糸を 使用しているため、注意して見ないと判らないくらい細い。 ボート固定用のスリングは薄鉛板を使用しているとのこと。

  • IJN CRUISER "AZUMA"(1/700) (JPEG.15K)
    巡洋艦「吾妻」:栗又製作。(フルスクラッチ)
    予定していた作品が出来なかったので旧作でお茶を濁した・・・

    いつの日か5000万円!

    主催した模型店「レオナルド」の 山本社長は。将来的には5000万円、6000万といった規模の大きい コンテストをやりたいとも語っていたが、社長の構想には ユーロミリテールのような世界規模の模型コンテストがあるのかも しれない。賞金はともかく、いろいろな技について貴重なお話を うかがえた今回のコンテストは私にとっては非常に貴重な体験となった。

    模型店1社の力でどこまでできるか難しいところもあろうが 今後も発展させていってほしいコンテストである。


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    Made:1999.03.29 / Updated:2005.07.09
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