JOYFULL MODELLERS' CONVETION OF HASEGAWA
JMC'98 東京展示会速報



- update 1998.11.23 -


今年は浅草だ!

去る11月21日、22日にJMC東京展示会が行われた。 今回は都立産業貿易センターに場所を移しての開催となったが、 メインイベントたるJMC各賞受賞作品、及び候補作品の展示、投票の他、 恒例のジャンクパーツ販売、模型サークル合同展示なども健在。

JMCとはJOYFULL MODELLERS' CONVETION OF HASEGAWA の略で 全国のJMC会員がJMCステーションと呼ばれる協賛模型店を通じて 作品のコンテストを毎年行っている。ご存知のように長谷川製作所の 主催で行われているため、使用キットが同社取扱い製品(ドラゴン、 モノグラム、アキュレイトなども含む)に限られているものの、 いろいろなジャンル総合での全国規模の模型コンテストは最近では 珍しい。

とはいえ、やはり出展作品は飛行機の比率が高く、 艦船はそれほど多くはない。しかしながら、 JMCスーパーマスターズ賞候補・モデルグラフィックス賞受賞の 「魚雷発射」(佐藤邦彦氏)やJMC努力賞・モデルアート賞受賞の 「IJN金剛」(石本真也氏)のようにハイレベルの作品も見られる。

前者は1/700伊168号潜水艦をフルハルで精密に作り込んであるだけでなく、 魚雷発射のシーンを3次元でビジュアル的に再現した斬新な作品、 後者は1/700というスケールを意識して程よい省略も意識しながら 丁寧に修正・ディティールアップを施した小気味良い逸品。 特に精密工作というと手摺を付ける、という風潮に反してあえて 手摺を付けずにコンテストに出品した心意気が個人的には好ましく 感じられた。

他に1/72のレベル製品から迫力のジオラマ作品に仕上げた「PT109」 (今泉明治氏)がJMC努力賞を受賞した。

一方、模型サークル合同展示に参加したMGSに我がミンダナオ会も 支援艦隊を派遣。その一部を紹介しよう。

  • USS NORTH CAROLINA(1/700) (JPEG.15K)
    Build by H.Kawasaki (AOSHIMA)
    アメリカ海軍戦艦「ノースカロライナ」:河崎氏製作。

  • USS TENNESSEE(1/700) (JPEG.17K)
    Build by H.Kawasaki (Classic Warship)
    アメリカ海軍戦艦「テネシー」:河崎氏製作。

  • IJN HUYUTSUKI(1/700) (JPEG.15K)
    Build by K.Oikawa (AOSHIMA)
    日本海軍駆逐艦「冬月」:及川氏製作。

  • USS TARAWA(1/700) (JPEG.14K)
    Build by A.Doki (DRAGON)
    アメリカ海軍強襲揚陸艦「タラワ」:土岐氏製作。

  • 注目の新製品は・・・

    二日目には恒例の製品開発秘話をハセガワの久保山氏が講演。 1/48の99式艦上爆撃機の設計に使用したという実機11型の 取扱説明書のコピーを拝見させて頂くことができた。

    その後、これまた恒例のハセガワの来年の新製品発表が行われた。 我々艦船模型ファンにとって注目のWL新製品は空母2隻! 1隻は早ければ来年7月にも姿を見せそうだ。 艦名は明らかにされなかったが平甲板型の空母で、 今までインジェクションとしては(フジミを含めて) 商品化されていないアイテムとのこと。

    飛行機・自動車のほうは来年前半のアイテムの発表。
    ・1/48中島四式戦闘機I型甲「疾風」
    ・1/48中島B6N2「天山」12型”爆弾搭載機”
    ・1/48タイフーンMk.IB”水滴風防型”
    ・1/48メッサーシュミットBf109K
    ・1/48メッサーシュミットBf109G-10
    ・1/48ハリケーンMk.I
    ・1/48ハリケーンMk.IIB
    ・1/72フォッケウルフTa154A-0
    ・1/72モスキートB Mk.IV
    ・1/72モスキートFB Mk.IV
    ・1/24ニッサンブルーバード510 1600 SSS”1970サファリラリー”
    ・1/24トヨタカローラ WRC”1998 RACラリー”

    AFVは1/72で装輪モノを企画中とのこと。Sdkfz251か8輪装甲車らしい。

    また会期中、たまたま長谷川勝重社長とお話する機会を得て、 「ヒコーキのハセガワ」も昔は「船の長谷川」だったことや WLシリーズのスケールが1/700に決まるまでには大変だったとか、 最初の製品を発表したときには問屋さんから 「底のないフネなんか売れない」と言われて大変だったとか いろいろ興味深い話をうかがうことができた。 その最中にもちゃっかり我々は戦艦「伊勢」級のリメイクと WLガイドブックのリメイクをお願いするのも忘れなかったりして(^^;)

    と、いうわけで今回もなかなか有意義に楽しい2日間を過ごす ことができた。JMC関係者の皆さんありがとうございました。

    「大艦巨砲主義者の部屋」 トップページに戻る 


    Make Home Page:1998.10.04 / Updated 1998.11.23
    TOPICS(大艦巨砲主義者の部屋) 質問・問い合わせは、
    E-Mail:kurimata@opal.famille.ne.jp