---ゼロ戦、タイガー戦車に負けるな!
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艦船モデラーにとって今回のホビーショー最大の目玉は
やっぱりタミヤからリニューアルでリリースされる
1/700WLシリーズ戦艦「大和」、「武蔵」(5月26日発送、\2,400)であろう。
- パッと見た印象はニチモの「大和」をカチっとした
タミヤスタンダードのモールドに置き換えた、という感じ。
主砲の防水布が砲身一体モールドになっているためかもしれない。
- シコルスキー氏などの図面を参考にしたのか、
かなりリサーチも正確なようである。ミンダナオ会で一番
戦艦「大和」に詳しい斎木氏もやはりニチモのに比べると
かなり改善されているとのこと。
- 全体的なプロポーションは同社1/350の「大和」に近い
感じで特に問題ないと思う。もっともニフティサーブ
模型フォーラムで活躍されているHOW HOW 駅員氏のように
「タミヤのことだから、大きい船体に小柄な艦橋が
立っている感じをディフォルメで再現するのではないか、
と思っていたが・・・」という意見もあった。
- 細かいところでは、まず後部マスト支柱は流行の
前2本後1本説にのっとっている。艦尾の無線檣はムク
で成形されているためジブクレーンの構造は再現され
ていない。艦橋周りは「大和」と「武蔵」で別パーツ
になっている。機銃などのパーツはWLリニューアルパーツ
大型艦用を使用する。
- 今回のリニューアルについては、勿論「大和」は売れ線
ということもあるが、旧「大和」の金型が大分痛んできた
というのも理由の一つだそうである。既存アイテムの今後
のリニューアルについては金型の状況と売れ線を勘案して、
ということらしい。まあ、金型が痛んでいるとしたら、
旧「大和」は現在の市場在庫がなくなったら、
もう姿を消してしまうのかもしれない。
- ハセガワ、アオシマともWL関連はネタなし。
昨年のJMCのときにもハセガワは98年度はWLは動きなし、と言っていたし、
アオシマも昨年の「むらさめ」級が評判が良かった割には動きが少なかった
のかかなり悲観的。
- 静岡模型教材協同組合のブースではリニューアルパーツを使用
した新しい完成見本の日本の戦艦と空母を展示していた。
製作は「喫水線の会」さんが担当したそうで
完成見本という制約を受けての製作は大変だったとのこと。
---夏の意ボーナスはピットロードに?
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次にピットロードは事前にアナウンスされていた
戦艦「リシュリュー」(6月下旬発売予定、予価\18,500)と
航空母艦「赤城」大改装前(7月上旬発売予定、予価\18,500)
のテストショットが展示されていた。どちらも価格を裏切らぬ
精密なモールドである。
- 「リバティ」シップ(7月上旬発売予定、予価\2,500)はまだ
金型未完成とのことで他社品が展示されていた。
参考出品として巡視船「しきしま」の原型が展示されていた。
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- その他、限定再生産品として、護衛艦「ゆうぐも」、「みねぐも」、
「よしの」がアナウンスされていた。特に後記「やまぐも」型
を製作するためには「ゆうぐも」のナックル付船体が必要なので
再販を待っている人も多かったのではないだろうか。
- ついでに秋のホビーショーでは同社ブースで1/700飛行機
コンテスト「ひげ杯」が行われるらしいとの情報もあり。
ちなみにお題は「試作機」とのこと。
---その他のメーカーの動向は・・・
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ドラゴンは1/700「キッド」級ミサイル駆逐艦の展示がなく残念。
追加のインジェクションパーツがどのように再現されるか興味深いところなのだが。
- また以前PT社から発売されていた「ソブレメンヌイ」級駆逐艦が
海面シート付で発売。今回は喫水線下はなくて\1,800也。
- ニチモからは大きい文字の説明書が入った1/200護衛艦
「たかつき」「きくづき」(予価\6,000)が発売される。
キット自体は従来の1/200護衛艦シリーズのもの。
高年齢層のマーケットを開拓しようという着想はありそうで
なかったものなので積極的に企画してほしい。(ついでに新製品も・・・)
- ツクダからはMINICRAFTから1/700「タイコンデロガ」級巡洋艦
と「スプルーアンス」級駆逐艦、1/350「アメリゴベスプッチ」と
「カティーサーク」が輸入販売される予定。
いずれもフルハルモデルで価格はいずれも\2,200。
中身はアカデミーから発売されているものと同じ、とのこと。
- 他に艦船関連ではイマイが木製1/70「忍路丸」(5月下旬発売予定、
予価\25,000)木製1/250戦艦「武蔵」(7月上旬発売予定、\85,000)
を発売予定。
---スケールモデルじゃないけれど
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結構面白いなと思ったのはタミヤの楽しい工作セットシリーズの
「手漕ぎボートセット」(7月上旬発売予定、\1,000)モーターで
オールを動かしながら進む姿はユーモラスである。これがもし
オールがたくさん付けられればカッターとかガレー船とかも
作れるのに・・・、なんていってたら、結構そうゆう意見が
あったらしく企画してみるかもしれないとのこと・
---おフネ以外は省略
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というか、あんまり印象の残った新製品ってなかったんだよね。
タミヤの1/48モスキートくらいかな。これもウワサでは
ソードフィッシュと言われていたので、
かえって残念がっていた人もいるくらいだった。
- 以上、こんなところでとりあえず報告終り。
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Made:1998.05.19 / Updated:1998.05.19
第37回 静岡ホビーショー製品関連速報(大艦巨砲主義者の部屋) 質問・問い合わせは、
E-Mail:kurimata@opal.famille.ne.jp