第37回 静岡ホビーショー
第37回 静岡ホビーショー製品関連速報



おフネ関連の98年度上半期の新製品見参!
- update 1998.05.19 -


---ゼロ戦、タイガー戦車に負けるな!

艦船モデラーにとって今回のホビーショー最大の目玉は やっぱりタミヤからリニューアルでリリースされる 1/700WLシリーズ戦艦「大和」、「武蔵」(5月26日発送、\2,400)であろう。

パッと見た印象はニチモの「大和」をカチっとした タミヤスタンダードのモールドに置き換えた、という感じ。 主砲の防水布が砲身一体モールドになっているためかもしれない。

シコルスキー氏などの図面を参考にしたのか、 かなりリサーチも正確なようである。ミンダナオ会で一番 戦艦「大和」に詳しい斎木氏もやはりニチモのに比べると かなり改善されているとのこと。

全体的なプロポーションは同社1/350の「大和」に近い 感じで特に問題ないと思う。もっともニフティサーブ 模型フォーラムで活躍されているHOW HOW 駅員氏のように 「タミヤのことだから、大きい船体に小柄な艦橋が 立っている感じをディフォルメで再現するのではないか、 と思っていたが・・・」という意見もあった。

細かいところでは、まず後部マスト支柱は流行の 前2本後1本説にのっとっている。艦尾の無線檣はムク で成形されているためジブクレーンの構造は再現され ていない。艦橋周りは「大和」と「武蔵」で別パーツ になっている。機銃などのパーツはWLリニューアルパーツ 大型艦用を使用する。

今回のリニューアルについては、勿論「大和」は売れ線 ということもあるが、旧「大和」の金型が大分痛んできた というのも理由の一つだそうである。既存アイテムの今後 のリニューアルについては金型の状況と売れ線を勘案して、 ということらしい。まあ、金型が痛んでいるとしたら、 旧「大和」は現在の市場在庫がなくなったら、 もう姿を消してしまうのかもしれない。

ハセガワ、アオシマともWL関連はネタなし。 昨年のJMCのときにもハセガワは98年度はWLは動きなし、と言っていたし、 アオシマも昨年の「むらさめ」級が評判が良かった割には動きが少なかった のかかなり悲観的。

静岡模型教材協同組合のブースではリニューアルパーツを使用 した新しい完成見本の日本の戦艦と空母を展示していた。 製作は「喫水線の会」さんが担当したそうで 完成見本という制約を受けての製作は大変だったとのこと。


---夏の意ボーナスはピットロードに?

次にピットロードは事前にアナウンスされていた 戦艦「リシュリュー」(6月下旬発売予定、予価\18,500)と 航空母艦「赤城」大改装前(7月上旬発売予定、予価\18,500) のテストショットが展示されていた。どちらも価格を裏切らぬ 精密なモールドである。
「リバティ」シップ(7月上旬発売予定、予価\2,500)はまだ 金型未完成とのことで他社品が展示されていた。 参考出品として巡視船「しきしま」の原型が展示されていた。

その他、限定再生産品として、護衛艦「ゆうぐも」、「みねぐも」、 「よしの」がアナウンスされていた。特に後記「やまぐも」型 を製作するためには「ゆうぐも」のナックル付船体が必要なので 再販を待っている人も多かったのではないだろうか。

ついでに秋のホビーショーでは同社ブースで1/700飛行機 コンテスト「ひげ杯」が行われるらしいとの情報もあり。 ちなみにお題は「試作機」とのこと。


---その他のメーカーの動向は・・・

ドラゴンは1/700「キッド」級ミサイル駆逐艦の展示がなく残念。 追加のインジェクションパーツがどのように再現されるか興味深いところなのだが。
また以前PT社から発売されていた「ソブレメンヌイ」級駆逐艦が 海面シート付で発売。今回は喫水線下はなくて\1,800也。

ニチモからは大きい文字の説明書が入った1/200護衛艦 「たかつき」「きくづき」(予価\6,000)が発売される。 キット自体は従来の1/200護衛艦シリーズのもの。 高年齢層のマーケットを開拓しようという着想はありそうで なかったものなので積極的に企画してほしい。(ついでに新製品も・・・)

ツクダからはMINICRAFTから1/700「タイコンデロガ」級巡洋艦 と「スプルーアンス」級駆逐艦、1/350「アメリゴベスプッチ」と 「カティーサーク」が輸入販売される予定。 いずれもフルハルモデルで価格はいずれも\2,200。 中身はアカデミーから発売されているものと同じ、とのこと。

他に艦船関連ではイマイが木製1/70「忍路丸」(5月下旬発売予定、 予価\25,000)木製1/250戦艦「武蔵」(7月上旬発売予定、\85,000) を発売予定。


---スケールモデルじゃないけれど

結構面白いなと思ったのはタミヤの楽しい工作セットシリーズの 「手漕ぎボートセット」(7月上旬発売予定、\1,000)モーターで オールを動かしながら進む姿はユーモラスである。これがもし オールがたくさん付けられればカッターとかガレー船とかも 作れるのに・・・、なんていってたら、結構そうゆう意見が あったらしく企画してみるかもしれないとのこと・


---おフネ以外は省略

というか、あんまり印象の残った新製品ってなかったんだよね。 タミヤの1/48モスキートくらいかな。これもウワサでは ソードフィッシュと言われていたので、 かえって残念がっていた人もいるくらいだった。

以上、こんなところでとりあえず報告終り。




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Made:1998.05.19 / Updated:1998.05.19
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