EXHIBITION OF DANBURI-KAI
だんぶりの会展示会レポート



- update 1998.12.22 -


"DANBURI-KAI" is a modeler's club in Aomori. This exhibition was held 12 - 13 December 1998. This report was send by Mr.Matsuhashi who is menber of "DANBURI-KAI".


”北の国から”お便りが・・・

私のホームページをよくご覧になっていらっしゃる松橋氏 (だんぶりの会会員にして、本州最北模型会会員)から、 12月12日・13日に青森県にて開催された「だんぶりの会」展示会の模様とともに ともに展示された驚くべき艦船模型群の写真が送られてきたので 一部ご紹介しよう。


土日で無事展示会も終了しました。 艦船をメインに しているのは、2人だけなので船の作品数は30隻位 ですが、総作品数は270点 飛行機が一番多く、AFV 鉄道・車・キャラもの・ソリッド MA誌、HJ誌で活躍の 嶋脇さんの作品と多岐にわたっております。  

船関係について云えば自衛艦15隻 今年話題の タイタニック等々 私だけに限って云えば樫野・大鯨 愛国丸・潜水艦群・武蔵・阿賀野 ちょっと変わって サンダーバード2号と数は、非常に少ないです。

(以下はその作品の一部)

  • IJN AUXILIARY VESSEL "Kashino"(1/700) (JPEG.55K)
    Build by E.Matsuhashi (PT Agens)
    日本海軍給兵艦「樫野」:松橋英樹氏製作。(PTエイジェンス)

  • IJN SUPECIAL AUXILIATY CRUISER "Aikoku-maru"(1/700) (JPEG.36K)
    Build by E.Matsuhashi (PT Agens)
    日本海軍特設巡洋艦「愛国丸」:松橋英樹氏製作。(PTエイジェンス)

  • IJN SUBMARINE DEPOT SFIP "Taigei"(1/700) (JPEG.54K)
    Build by E.Matsuhashi (PT Agens)
    日本海軍潜水母艦「大鯨」:松橋英樹氏製作。(PTエイジェンス)

  • JMSDF DD-168 "Tachikaze"(1/700) (JPEG.49K)
    Build by K.Akaishi (PITROAD)
    海上自衛隊護衛艦「たちかぜ」:赤石和人氏製作。(ピットロード)

  • JMSDF DD-228 "Yubetsu"(1/700) (JPEG.28K)
    Build by K.Akaishi (PT Agens)
    海上自衛隊護衛艦「ゆうべつ」:赤石和人氏製作。(PTエイジェンス)

    近頃、特務・特設艦船ばかり製作していましたが大和型がタミヤより リニューアル発売されたのをきっかけに久々に有名艦である「武蔵」を 完成させました。ピットロードからも以前買い逃し絶版になっていた 「樫野」が再販になったので、この機会にセットで展示してやろうと早速 購入したところ前作に較べて材質は良くなっていたが中身的には、 さほど進歩を感じさせないキットでちょっと残念。  最近のP社のガレージは 安心して買えるハズだったのに久々に苦労をお金で買ってしまいました。 もっとも、この様な資料もほとんど無い艦ですから キット化してくれただけでもありがたいのですが。

    以下に今回の修正点を列記します。
    参考資料は、世界の艦船「日本海軍特務艦船史」、 丸スペシャル「特務艦」  

    ・艦首の形状を「特務艦船史」の側面図を参考にポリパテにて整形

    ・錨鎖は極小鎖を使用

    ・艦橋は、唯一の写真を参考にプラバンにて作り直し

    ・第一・第三船倉口については、 リューターで内部まで削り奥行きを もたせ内部側面にはそれらしく桁を接着 (出来上がるとほとんど見えない)

    ・各デリック用のウインチモーターをP社「報国丸」 に入っている物が形が良いので「型想い」にて 型取りポリパテにて複製し付け替える

    ・キットの煙突は、細く感じたのでポリパテにて拡張、 煙突下部の構造物もダルかったのでプラバンにて作り直し

    ・樫野の場合、船体強度を維持する為中部の上甲板が片舷で55cm 増大しているが、このキットの一番らしくない所でもある。 ここは0.3mmプラバンを一枚張り、もう一枚をブルワークも兼ねさせ4カ所 細長い開口部を開けて接着した

    ・塗装は、一度サフェーサーを塗った後に鉄板継ぎ目を表現する為 マスキングテープを数カ所張り再度サフェーサーを吹いた後 ジャーマングレーで全体を塗装その後明るめのグレーを塗ってちょっと だけ陰影をつけた

    ・全体的にちょっとさびしかったので手摺りをつけてみた

    私の製作する他の艦にも共通して言える事ですが、日本の軍艦特 に特務・特設艦船に関しては詳しい資料があるわけでもなく、 ましてや手持ちの資料だけではとてもたりません。 また、1/700と云うスケールですからあくまでもらしく作る事を 心掛けています。この「樫野」もちょっとらしくしたつもりです。

    艦橋部は、写真と側面図を参考にイメージを掴みながら2度作り直し しましたが、苦労して完成した物を無造作に置いていた為、家の奥様 に掃除機で吸い取られてしまいゴミ袋を解体して何とか部品を回収し たがブルワーク等はプラバンの小片と化してしまい泣きながら3度目 で完成となりました。兵装は、高角砲2基の他に13mm機銃2基とあ ったが艦橋部張り出しを小さく作り過ぎたのか武装パーツの機銃をつ けるとバランスも悪いので省略してしまいました。

    単艦のみだと、ただでさえマイナーな艦の為に展示台を製作。 この様な場面は想像でしかありませんし1/700ではジオラマと云うほどでも ないので、あくまでもジオラマモドキの展示台として製作しました

    特務艦と云う艦種は、様々な用途を持たされている為に形に非常に 個性があり面白く、最近好んで作っている理由にもなっています。


    なかなか遠隔の地とて、訪うことも難いですが、 貴重なレポートを送っていただいた松橋氏に深く感謝いたします。


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    Made:1998.9.24 / Updated:1998.12.22
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