48th All Japan Plamodel Radicon Show in 2008(第48回 全日本模型ホビーショー速報)
2008 プラモデル・ラジコンショー速報



おフネ関連の2008年度下半期の新製品見参!
- update 2008.10.19 -


今年は国産プラモデル誕生50周年の記念すべき年! 幕張メッセの会場には国産プラモデル50年の歩みを懐かしいキットと 共に紹介する展示や、ボックスアートの巨匠・小松崎茂氏の貴重な 原画の展示など、半世紀の歴史を振り返るイベントも華々しく開催されて いました。 今回も例によって艦船模型にこだわってご報告いたします! (写真は童友社ブースで特別展示されていた国産最初のプラモデル、 マルサン社1/300原子力潜水艦「ノーチラス」の金型で1958年の発売。 なれどいまだ現役!)

---最後の連合艦隊旗艦登場!

まずは1/700WLシリーズから。 WLシリーズはフジミ脱退後、大きな欠番となっていた 軽巡洋艦がアオシマからリリースされます。 1/700 初回限定版 連合艦隊旗艦「大淀」1943 (写真、予価\3,360)が10月発売予定。大型カタパルトを 装備した改装前の姿で、艦載機も瑞雲6機、紫雲9機(内、フロート格納状態 のものが3機)が同梱されます。暫くしたら、カタパルト換装後の 状態も製品化されるようですが、レギュラー商品となるのは改装後の 状態になるようですので、大型カタパルトを装備した独特の艦姿を楽しみたい 方は初版を求められたほうがよいかと思います。先日、フジミから スポット販売された「大淀」竣工時のキットとの作り比べも面白そうです。 他、アオシマからは1/700フルハルモデルで 1/700 日本海軍重巡洋艦「高雄」19441/700 日本海軍重巡洋艦「愛宕」1942(予価\3,150)が10月発売予定。 日本海軍重巡洋艦独特の細くて優美な船体が再現できます。

静岡模型教材協同組合からは甲板デティールアップシート が6種類発売になります。11月中旬発売予定。 紙製品なのでちょっと、扱いにコツがいりますが、 確かに雰囲気は良くなります。値段もデティールアップパーツとしては比較的 安価ですしね。ちなみに工作法は月刊モデルアート誌9月号で小生や 衣島尚一先生が紹介していますので、お持ちの方はご参考にしてください。
戦艦「長門」甲板シート(人形、アンカーチェーン付属、予価\1,575)
戦艦「大和」甲板シート(大型クレーン、カタパルト付属、予価\1,575)
戦艦「金剛」甲板シート(人形、アンカーチェーン付属、予価\1,575)
航空母艦「蒼龍」甲板シート(人形、艦載機プロペラ、着艦制動索付属、予価\1,890)
航空母艦「翔鶴」甲板シート(人形、艦載機プロペラ、着艦制動索付属、予価\1,890)
航空母艦「加賀」甲板シート(人形、艦載機プロペラ、着艦制動索付属、予価\1,890)
また数隻単位のディスプレイに最適な海面プレート(360mm×450mm)も 11月中旬発売予定(予価\2,100)。

ハセガワからは先日の発売以来、話題の三段空母「赤城」用エッチング デティールアップパーツがお目見え。いずれも11月発売予定。
航空母艦「赤城」三段甲板デティールアップパーツA予価\945
航空母艦「赤城」三段甲板デティールアップパーツB予価\945

---1/350が続々と

次は、WLシリーズ以外の新製品。 とどまるところを知らない1/350ブームはまだ健在。


まずは注目のハセガワ「赤城」(写真左)。 既に、模型誌などで詳細に紹介されていますのでそちらのほうが詳しいですが、 なんにせよ、そのボリューム感はすごいです。 初版には限定特典として生頼範義画伯のA1版パッケージイラストポスターが 同梱されます。デティールアップパーツも怒涛のリリース。
1/350日本海軍航空母艦「赤城」予価\26,040、10月24日発送予定。
1/350「赤城」デティールアップエッチングパーツ ベーシックA予価\4,200、10月24日発送予定。手摺、ラッタル等。
1/350「赤城」デティールアップエッチングパーツ ベーシックB予価\4,200、10月24日発送予定。遮風柵、人員救助網、艦載艇クレーンレール、等。
1/350「赤城」デティールアップエッチングパーツ ベーシックC予価\3,150、10月24日発送予定。艦載機プロペラ、着艦制動索、等
1/350「赤城」デティールアップエッチングパーツ スーパー予価\10,290、10月24日発送予定。
1/350 航空母艦「赤城」用木製甲板予価\10,290、10月24日発送予定。
1/350 汎用ジャッキステー予価\2,940、10月24日発送予定。
1/350 日本海軍空母艦載機セット予価\1,575、10月24日発送予定。 零式艦上戦闘機21型3機、九七式三号艦上攻撃機6機、九九式艦上爆撃機11型3機のクリアー成形。

ハセガワのリミテッド500シリーズ第1弾、 1/350日本海軍水上機母艦「秋津洲」(写真右、価格未定、 11月下旬発売予定)も大分出来上がっていました。 価格は2万円台後半あたりという感じ。レジン製で500個の限定生産だそうなので 気になる方は躊躇なく入手したほうが良いかもしれません。いくら1/350ブーム ってたって「秋津洲」がインジェクションキットになるようなことは ないでしょうし・・・。


アオシマはアイアンクラッド<鋼鉄艦>シリーズから 1/350 戦艦「霧島」1942(10月発売予定、予価15,225円)がリリース。 姉妹艦「金剛」と似ているといわれる同艦もリサーチしていくとかなり 違いがあって、かなりのパーツを新規設計したとのこと。来年は5500トン級や 「妙高」級がラインアップの候補に挙がっていますが、「比叡」も候補に 挙がっているようです。 戦艦「霧島」1942専用エッチングパーツ(予価2,940円)も同時発売。
ついでといっては失礼ですがアオシマ取扱の ミラクルハウス新世紀合金シリーズからは 1/350 海底軍艦 轟天号 限定版(写真左、予価18,900円) が10月発売予定。モーターでドリルが回転するなどギミックもあり、とのことで ちょっと興味をひかれてしまいます。

人気者のつらいところ、アイテムバッティングで後発となってしまった タミヤの1/350 日本駆逐艦「雪風」(11月1日発売予定、予価5,460円) は同社らしい新しいアイデアを盛り込んだ製品になってます。 特に感心したのはマストや旗竿といった折れやすい部品をABS樹脂成形としたところ。 写真右のように完成後もキットの箱に入れてしまっておくことができますが、 それもこの折れにくいマストがあってこそ。展示会なんかでも損傷リスクが 減りますしね。もちろん細さや彫刻も充分鑑賞に耐える出来です。1945年の 対空装備を増強した状態でキット化されています。同社からは 日本特型潜水艦「伊-400」エッチングパーツセット(12月発売予定、予価1,365円)も予定されています。手摺と金属削り出しの魚雷のセットです。


「金剛」、「榛名」で高いクオリティを見せたフジミからは 1/350 旧日本海軍 航空戦艦「伊勢」(12月発売予定、予価23,100円、 写真左)が登場。 1/350 旧日本海軍 航空母艦「翔鶴」(写真右)も参考出品されていました。

ピットロードからは 1/350日本海軍海防艦「鵜来」型(大掃海具装備型)(12月下旬発売予定、、 予価3,980円税込)が予定されています。初回特典として乗組員20体(夏服)が同梱 されます。1/350に手を出したくても出せない私のようなウサギ小屋モデラーは この位の大きさで我慢するしかないですねぇ。悲しきモデラー格差を感じてしまう 1/350ブームではあります。でもデティールは大型キットに負けない内容です。 1/350エッチングパーツ日本海軍海防艦「鵜来」型用(トータルセット) (予価\2,625)も10月発売予定。
同社はアクセサリーパーツにも力を入れています。艦載機や乗組員の 塗装済完成品がリリースされます。
1/350日本海軍零式艦上戦闘機二一型(5機入)(予価\1,680)
1/350日本海軍九七式艦上攻撃機(5機入)(予価\1,680)
1/350日本海軍九九式艦上爆撃機(5機入)(予価\1,680)
1/350日本海軍機セット2(一式陸攻、九六陸攻各1機)(予価\1,680)
1/350日本海軍機セット3(零戦52型、天山、彗星、流星改、烈風各1機)(予価\1,680)
1/350日本海軍艦船乗組員セット2(冬服)80体入(予価\1,575)
1/350海上自衛隊クルー(乗組員)セット80体入(予価\1,575)


トランペッター(インターアライド取扱)からは一挙に4点も会場発表 がありました。
1/350イギリス海軍巡洋戦艦「レパルス」(価格未定、2009年発売予定、写真左)
1/350ロシア海軍ウダロイU級駆逐艦「A.チャパネンコ」(予価\9,240、12月発売予定)
1/350アメリカ海軍駆逐艦DDG-51「アーレイ・バーク」(価格未定、2009年発売予定)
1/350ドイツ海軍重巡洋艦「プリンツ・オイゲン」(価格未定、2009年発売予定)

また、モノクロームから秋月級駆逐艦が発表に。ホビーステーション の「秋月」を入手し損ねていた方もこれでほっとできますね。「涼月」のほうは タミヤの「雪風」と時代設定が同じですね。
1/350日本海軍駆逐艦「涼月」1945(予価\5,775、10月下旬発売予定)
1/350日本海軍駆逐艦「秋月」1942(予価\5,775、12月発売予定)スペシャルデカールが付属します。


サイバーホビー(プラッツ取扱)からも 1/350アメリカ海軍駆逐艦「ラフィー」(価格、発売時期未定、写真左)が 会場発表となっていました。

まだあります。アカデミー(GSIクレオス取扱)からも 1/350アメリカ海軍ミサイルフリゲイトFFG-7 「オリバー・ハザード・ペリー」(予価\2,800、10月下旬発売、写真右)が 発表になっています。手摺の表現など、ちょっとくどい感じもありますが、 ちょうど微妙な穴を埋めたという感じの渋いアイテム選択ですね。

GSIクレオスからは客船シリーズが久しぶりに限定再販かかりました。 買い逃していた方、良い機会では。特にQE2はもうすぐ引退ですしね。 乗員・乗客フィギュアの塗装済みエッチングパーツが付属しています。
1/350客船「ルシタニア」(\7,350)
1/450客船「クイーンエリザベスU」(\7,350)

---1/700も負けるな

やっぱり日本人なら艦船キットの スタンダードは1/700であって欲しいもの。


まずはピットロードから。 1/700イギリス海軍巡洋戦艦「レナウン」(価格未定、12月下旬発売予定)。フルハル、洋上モデル選択式とのことなので、タミヤの「レパルス」 と並べることもできますね。今回は船体しか展示が間に合わなかったとのこと (写真左)。もう一つ、 1/700イギリス海軍駆逐艦「エスキモー」(予価\1,890、12月上旬発売予定)は大分金型も出来上がっているようです(写真右)。 これもフルハル、洋上モデル選択式とのこと。 レベルのトライバル級は入手難で勿体なくて作れないですからね。 イギリス海軍海軍駆逐艦史の穴を埋める好アイテムだと思います。他には
1/700日本海軍駆逐艦「朝潮」フルハル版(予価\2,100、10月下旬発売予定)
1/700アメリカ海軍原子力空母CVN-73「ジョージ・ワシントン」(予価\8,190、10月下旬発売予定)
1/700日本海軍機4(紫電、橘花、秋水、震電気、烈風、九六艦戦、 流星改、瑞雲、連山)(予価\1,575、11月中旬発売予定)


1/700も最近活発なフジミからも遂に「金剛」のリニューアル開始。 1/700旧日本海軍高速戦艦「金剛」1944年10月(12月発売予定、予価2,730円、写真)。200近いパーツ数と豪語するだけあって、中々精密な 出来栄えになるようです。旧キットも中々味があったんですけどね。他に 1/700旧日本海軍特設空母「海鷹」(かいよう)フルハルモデル (10月発売予定、予価2,940円)も予定されています。 「海鷹」専用エッチングパーツ(予価\1,800)も出るようです。 今回は「あるぜんちな丸」の展示はありませんでしたが、年内くらいの発売を 目指して進められているそうです。

模型誌などを賑わせているファインモールドの1/700機銃がいよいよ 11月中旬に発売。こちらも金型を展示していました(写真右)が、 これが冒頭のマルサン・ノーチラスの金型の50年後輩なんですね。 帝国海軍九六式25mm三連装/連装機銃(予価\1,260)三連装×16、連装×8 帝国海軍九六式25mm連装/単装機銃(予価\1,260)連装×8、単装×24

サイバーホビー(プラッツ取扱)からは艦載機セットが10月発売予定。 各予価\1,050。従来品にボーナスデカールが1枚付属します。
1/700WWUアメリカ海軍艦載機セットATBF、SB2C、F6F
1/700WWUアメリカ海軍艦載機セットBSBD、F4F、F4U
1/7001950年代アメリカ海軍艦載機セットAF9F-8、F9F-2、AD-6
1/7001950年代アメリカ海軍艦載機セットBF4U、F2H、ドラゴンフライ

---他スケールの動向は?

さて、他のスケールのキットを駆け足で・・・。


また別の意味で(?)話題になっていたリンドバーグの 1/72 日本海軍潜水艦「伊-53」with 人間魚雷回天(価格未定、 12月発売予定、写真左)はボリュームはあるものの、リンダバーグらしいキット、 という感じ。1/72 日本海軍潜水艦伊-20with特殊潜航艇甲標的のほうは ボックスのみの展示。

1/72といえば、ファインモールドから 帝国海軍人間魚雷「回天」(予価\2,520、11月中旬発売予定) が2艇セットになってパッケージリニューアル再販になります。 リンドバーグの潜水艦発売にあわせたのでしょうか。

同じくでかいといえば、ドイツレベル(ハセガワ取扱)の 1/144 アメリカ海軍駆逐艦「フレッチャー」級(予価\20,790、 12月発売予定、写真右)。パーツ割りもそれなりに細かくなっています。同社からは 1/72 クルーザー・サンシーカー”プレデター108”(予価\10,800、 11月発売予定)も発売。

アオシマの大型帆船シリーズの一部が10月にリニューアル再販です。
1/150 日本丸(予価\12,600)
1/150 海王丸(予価\12,600)
1/150 フランス海軍戦列艦「ナポレオン」(予価\12,600)

ハセガワとカワイがジョイントした企画でナノブロックを使った 軍艦シリーズが参考出品されていました。(写真)

タカラトミーは5月のホビーショーと同じく技MIXシリーズの
地上航行 戦艦「大和」(参考出品、発売時期未定)は ラジコンで海面シートの上を走らせられます。走るのは喫水線の上の船体ですが、 艦底付きの飾り台もセットされる模様。人気の連斬シリーズは 戦艦「三笠」が今回も参考出品。

と、駆け足ですがこんなところでとりあえず報告終り。




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Made:2008.10.19 / Updated:2008.10.19
2008 第48回 全日本模型ホビーショー