---”幻の零戦”と呼ばれたあの機体が公開
-
大艦巨砲主義者のミンダナオ会長こと私は滅多なことでは航空雑誌など
読まないのであるが、日頃の諜報活動には余念がない。
何かのイベントの帰り道らしきマニアっぽい人たちがなにげなく電車
の車内で交わす会話の中に「河口湖の零戦が8月中は
公開されている」という内容を解読(解聴?)した私は、
早速、河口湖自動車博物館に問い合わせ事実であることを
確認したのであった。
---初めて見る一式陸攻
-
と、いうわけで晩夏の爽やかな風を楽しみながら
河口湖自動車博物館に到着。同博物館20周年を記念してこの
8月のみの限定公開となった飛行機館に入ると新品かと見まごうほどの
ピカピカの零戦が出迎えてくれる。
これは三菱製4240号機で戦後ヤップ島で回収された機体を修復したもの。
日本国内にある零戦として必ず名前はあがるのにほとんど公開されない
ため見たことのある人はああまりいない、という珍しい機体である。
- 同じく幻の機体として有名な一式陸上攻撃機22型(12017号機)
の後半部分もきれいに修復されて展示されていた。
---驚くべき収蔵品
-
また、レプリカとはいえ、これも珍しい九三式中等練習機や、
こちらは本物でレストア中のPT-17ステアマンも公開された。
航空自衛隊のF-86、T-33Aや陸上自衛隊のL-19なども展示。
- その他、航空機のパーツ、エンジンも多数展示されていた。
主な展示品を挙げておこう。
- エンジン
- 中島「栄」12型(色々な修復状態のもの複数)
- 中島製零戦52型1593号機の機首
- 中島「寿」
- 中島「誉」、ハ45(銀河のものと四式戦のもの)
- 三菱「金星」(九六陸攻のもの)
- 三菱「火星」及び一式陸攻のカウリング
- 愛知「熱田」(彗星のもの)
- ライトサイクロンR1820(B-17のもの)
- ライトサイクロンR3350(B-29のもの)
- P&W WASPJUNIOR(BEECH18のもの)
- プロペラ
- 一五式飛行艇(山本五十六元帥の揮毫付き)
- 九二式艦上攻撃機
- 一三式練習機
- 七式水上偵察機
- 甲式練習機、甲式練習機乙型
- ハンザ式水上偵察機
- 陸上爆撃機「銀河」
- その他、
九九式20ミリ機銃、零戦用330リットル落下増槽など。
---今度はいつ見られるか・・・
-
零戦をはじめ上記収蔵品は同博物館のオーナーの原田氏の個人所有
のため、常時は展示されていない。嵐山美術館亡き今、旧日本陸海軍
の航空機材をこれだけまとめて所有しているところはないと思われる
のでできるだけ公開の機会を設けていただきたいもの。
ただ「さわらないでください」と書いてある
零戦のカウリングを見学者がコンコン叩いていく様子を見たら・・・
もし自分の持ち物だったら公開したくなくなるよなぁ、とか
思ってしまったりもして。ま、人のことはいえないけど。(^^;)
「大艦巨砲主義者の部屋」 トップページに戻る
Return to HomePage.
Made:2001.09.01 / Updated:2001.09.01
河口湖の零戦公開さる 質問・問い合わせは、
E-Mail:kurimata@opal.famille.ne.jp