母と子のアジス奮戦記

4、食べ物について<1125日>

ずいぶん、久しぶりの更新となってしまいました。

今回は、食べ物のことを書きたいと思います。

〔野菜〕

だいたい手に入るもの…にんじん・ほうれん草・ピーマン・しょうが・

           じゃがいも・紫玉ねぎ・白玉ねぎ・トマト・きゅうり・

           なす・いんげん・にんにく・キャベツ・

           カリフラワー・かぶ・ねぎ 

たまに手に入るもの …さつまいも・白菜・クレソン・パセリ・ブロッコリー           

自分で作るしかないもの…しそ・にら・ちんげん菜・大根・その他

上記のように、たいていの野菜は手に入ります。

白玉ねぎは、雨期にはほとんど手に入りませんでした。

野菜の価格は、大変安く、キロ単位で約10日分ほど購入しても、日本円で

3,000円もあれば、充分です。

ただ、どれも日本のものよりかなり固く、日本の料理の本を参考にする場合

は、煮るにも炒めるにも倍くらいの(以上?)時間がかかります。

カレーなどをつくるときに、じゃがいもが絶対に煮くずれないのはうれしい

のですが・・・。

また、無いとなるとむしょうに、たけのこやごぼう、春菊などというものが

食べたくなったりします。

〔肉類〕

牛肉・豚肉・チキンは、たいていあります。

牛肉は、とてもかたいので、焼き肉には不向き。

一度、野菜をロールして煮込んでみましたが、全然かみきれませんでした。

圧力鍋を使用するのが、いいようです。

豚肉は、ここ1カ月ほど、手に入りにくくなりました。

いっとき、豚を殺し過ぎて、成長した豚が激減したせいだという説もありま

すが、真実はいかに・・・?

牛・豚肉ともに、キロ単位のかたまりで買うので、薄切りするときは大変。

フリーザーに入れておいたものを、やや解凍し、するどい包丁で慎重に切り

ます。うちのメイドは、すごく上手なのでたいてい、おまかせです。

チキンは、皮のついた1羽の状態で購入します。

ローカルチキンと呼ばれている小さいのと、ファレンジチキンと呼ばれる、

大きいのがあり、ファレンジ(外国人)は、たいてい大きい方を買っていま

す。これを、メイドが各パーツに切り分けます。

12のパーツからなっているらしいのですが、1羽のチキンに、ささみがた

った2切れしかないと知り、日本で売っているささみの貴重さを思い知りま

した。

エチオピア人女性は、このチキンの切り分けができなければ、嫁にいけない

というくらい、大切な仕事だと、メイドから聞きました。

〔果物〕

パパイヤ、マンゴー、バナナ、オレンジ、グレープフルーツ、りんご、すい

か、メロン、いちごなどが、手に入ります。

バナナは、一年中といっていいくらい、見かけます。

ぶどうは、ほんの何度かだけ見かけましたが、食べた人の話によると、すっぱ

くて、とても食べられる代物ではないらしいです。

いちごは、ややかたいです。

りんごは、日本の紅玉のような感じで、どちらかというとケーキやパイに向

いているような気がします。

〔乳製品〕

牛乳は、スーパーにロングライフのもののみ、売っています。

牛からじかに絞ったものを購入している人もいるようですが、うちは、それを

2、30分煮沸するという作業がめんどうで、粉末ミルクしか使っていません。

というわけで、牛乳を飲むという習慣がなくなってしまいました。

卵は、ローカルチキンからとれる小さい卵と、ファレンジチキンからとれる大

きい卵があり、大きいのは黄身が白っぽく、小さい卵は黄身が黄色いという差

があります。どちらにしても、生は食べない・・・が常識です。

チーズ・バターは、すごく美味しいものを望むのでなければ、だいたい満足の

できるものが買えます。

以上、おおざっぱにまとめてみましたが、まだまだここでの生活も8カ月に入

ったばかりなので、浅薄な知識でしかありません。

魚が手に入りにくいので、うちではナイルパーチという白身魚と、とても高価

な海老くらいしか買っていませんが、最近いろいろな魚を扱う店も増えつつあ

り、そのうち試してみようと思っています。

とにかく、調味料さえそろえれば、エチオピアでも充分、日本食が食べられま

す。


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