生 活

1)エチオピアの交通について

アディス アベバ市内の交通は、自家用車以外にバスとタクシーがある。

オレンジと黄色で横にライオンの絵が画いてあるバスは比較的郊外に行くもので、あまり治安が
よくない。

タクシーは青と白の車で、バンタイプの乗合タクシーとセダンタイプの普通のタクシーがある。
乗合タクシーは路線が決まっている。「ボレボレ」「アラットキロ」などと車掌が行き先を叫ん
でいる。初乗りは45セントであまりぼられることはない。その路線上であれば駐車禁止区域以外
ならどこでも降りることができ、「ワラジアッレ」といえば停まって降ろしてもらえる。英語は
あまり通じない。セダンタイプのものは行き先を告げ、値段交渉をして乗る。メーターは無い。
ほかにNTO(ナショナル ツーリスト オフィス)等のタクシーもある。NTOのオフィスで行
き先を告げ、先に料金を払い、下車するときに運転手にクーポンをわたす。

 

2)情報源

@新聞

日刊紙 Ethiopian Herald(英字 月25ブル 月曜休刊)

    Addis Zemen(アムハラ)

隔日紙 Monitor(英字 売買情報等の広告あり 火・木・土)

    Sun(英字)

週間ダイジェスト紙 Press Digest(英字 現地語新聞の要約)

Seven Days Update(英字)

    Reporter(英字 水)

路上・本屋・スーパーマーケット等で手に入る。個人で配達している人と契約することもできる。
運転手か大家と相談して探すとよい。

 

Aテレビ

エチオピアテレビ一局のみ。夜10時30分頃英語のニュースがある。

エチオピアではPAL方式を採用している。

パラボラアンテナを設置すれば、衛星放送を見ることが出来る。専用チューナーを購入すれば
NHK海外向け衛星放送も受信可能である。

 

Bラジオ

ローカルではエチオピアン ラジオ ブロードキャスティング センターがある。

ラジオジャパンもはいるが、数ヶ月おきに周波数が変更されるので、邦人に確認すると良い。他
にBBC、VOAなども入る。

また、日本大使館から85.0MHzで邦人向け日本語放送がある。治安状況の緊張の度合いに
よって放送頻度が変わるので、放送スケジュールは大使館に確認する。

 

Cインターネット

現在エチオピアではプロバイダーはETCエチオネット1つしかない。

中央郵便局の前にオフィスがあり、そこで申し込むと約2週間位でアドレスとパスワードがもら
える。料金は米ドルだが、換算してブルで払う。

料金(個人の場合)

カテゴリーT(月8時間利用) 開設費56ドル 月会費19ドル

カテゴリーU(月15時間利用) 開設費75ドル 月会費34ドル

どちらも超過料金は1時間4米ドル

 

D電話

97が番号案内。英語可。テレコミ オフィスで5.50ブルで電話帳が買える。巻頭のピンクのペー
ジが公共サービス、巻末にイエローページ(職業別)有り。

 

3)郵便

手紙を受け取るには、通常郵便局に私書箱を借りる。私書箱の使用料は年間24ブルと安い。

手紙の送付は国内・海外とも比較的簡単で、郵便局の窓口で重さを量ってもらい、切手を貼る。小
包の場合は、指定のダンボール箱を郵便局で買う。国内に送る場合も海外に送る場合も中央郵便局
に行き、まず中味をチェックしてもらう。国内であれば、特にレターは必要ない。海外に送る場合、
コーヒーを始め農業省などのレターが必要なものがある。国内・海外とも送れないものと、送れて
も一度に送れる限度量の規定が細かくあるので、事前に確認すると良い。

4)公共料金の支払い

  電気、水道、電話の請求は、日本のように明細が送付されるのではなく、電話で金額を知らされる
  か集金に来る。アムハラ語しかできない職員から電話が来ることがあるので、メイドなどに電話を
  かわってもらうようにしたほうがよい。集金の場合(電気・水道)、その時に不在で窓口に出向く
  場合は朝8時〜8時30分くらいまでに行かないと担当者が次の集金に出てしまう。運転手にお金を渡
  して払いに行ってもらうとよい。支払いをすませると、明細(レシートをかねるので保管しておく)
  をわたされる。

  通知が来てから1〜2日以内に払わないと、すぐに止められるので注意すること。休暇等で  
  家を長期間あけるときは誰かにお金を預けて支払いを頼んで行くようにする。止めるのは早いが再
  開には手間取ることがあるので不便を強いられることになる。

 

電気 (EELPA)

 

905

Technical Service

51‐73‐70

水道

Technical Service (Head Office)

11‐63‐34

General Information

11‐60‐45

Northern Branch

12‐98‐62

Southern Branch

16‐39‐30

Eastern Branch

18‐84‐98

Head Office

51‐05‐00

電話

※1

故障時(はじめの2桁が15,44,51)

961

故障時(はじめの2桁が18,61)

964

故障時(はじめの2桁が16,65)

965

故障時(はじめの2桁が20,71)

966

Road to Debrazeit

16‐39‐30

下水・みぞ

Addis Ababa Water Sewage Authority

63‐38‐80

※1 電話の故障の窓口は自分の電話番号のはじめの2桁でふりわけられている。

 

5)食生活

@ 飲料水

  都市には水道設備があるが、生水は飲まない。一度煮沸してフィルター(ろ過器)を通したものか
  市販のミネラルウォーターを飲む。アディス アベバでは輸入のミネラルウォーターが各種売られ
  ているが、地方では国産のアンボAmbo等の炭酸水しか手に入らない。

 

  1. エチオピアの食習慣

  エチオピアの主食は、テフ(粟科の穀物)の粉でつくる、柔らかい酸味のあるパンケーキのような
  インジェラで、ワット(カレーのようなスパイスのきいた煮込み)等と共に食べる。レストランで
  おかず(ワット等)をたのむと、オーダーしなくてもインジェラはついてくる。インジェラの栄養
  価は高い。他に、主食としてコチョ(バナナの一種の茎からとった澱粉)、パン、パスタなどがあ
  る。

エネルギー(Kcal)

蛋白質

脂質

カルシウム

ビタミンB

mg

ビタミンB2

mg

ビタミンC

mg

インジェラ

162

4.2

0.6

64

30.5

0.21

0.07

(精白米)

148

2.6

0.5

2

0.1

0.03

0.01

  ワットには、野菜・豆・肉などと様々な香辛料が使われる。豚肉は宗教上食べず、牛・羊・鶏の肉  
  を食べる。また、生の牛肉(クトゥフォ)を食べる習慣があるが、サナダ虫の危険があるので注意
  する。

  エチオピア人は同じ宗教の肉屋から肉を買い、同じ宗教の人が料理したものしか食べない。

 

B コーヒーについて

  エチオピアはコーヒーの大産地で、食後だけではなくよくコーヒーを飲む。コーヒー(coffee)とい
  う言葉の語源はエチオピアのカッファ地方からきている。生のコーヒー豆を炭火で煎り、挽き、ジ
  ャバナという独特の形のポットで沸かし、濃くいれる。そして、それを小さな茶碗でたっぷりの砂
  糖を入れて飲む。もてなしの場合などは、炭火に香をふりかけ、独特の香りのなかでコーヒーを楽
  しむ。正式なコーヒーセレモニーでは、豆を煎るところから3回繰りかえされる。

 

C「食」に関するアムハラ語

材料

スガ

 

オレンジ

ブルトゥカン

バレ

 

バナナ

ムズ

バク

 

スイカ

ハバブ

アサマ

 

レモン

ロミ

ドロ

 

りんご

ポム

インコラル

 

ぶどう

ウェイン

アサ

 

グレープフルーツ

メララ

チーズ

アイブ

 

パイナップル

アナナス

 

 

 

 

 

野菜

アトゥクルト

 

ウハ

玉ねぎ

シュンクルト

 

コーヒー

ブンナ

にんじん

カロットゥ

 

紅茶

シャイ

長ねぎ

バロ

 

ソフトドリンク

ラスラサ

にんにく

ネッチ シュンクルト

 

ビール

ビラ

生姜

ジンジャベル

 

ローカルビール

タッラ

なす

バダルジャヌ

 

蜂蜜からつくった酒

タッジ

トマト

ティマティム

 

 

 

レンズ豆

ムスル

 

スパイス

クメム

空豆

バケラ

 

チョウ

キャベツ

トゥクルゴメン

 

はちみつ

マル

カリフワラー

アベバ ゴメン

 

バター

ケベ

赤かぶ

ケスル

 

ゼイツ

ささげ

フォソリヤ

 

唐辛子(赤)

バルバレ

とうきび

バコロ

 

唐辛子(緑)

カリャ

 

 

 

砂糖

スクアル

 

 

 

黒砂糖

ブンナ アイネット スクアル(茶砂糖)

 

メニュー

スタンダードローカルメニュー

カイワット ※1

肉と野菜をバルバレで煮たもの

アリチャワット※1

肉と野菜をスパイスで煮たもの

ドロワット

鶏、卵、トマト等のバルバレのワット

クックル

アリチャのスープ

ムンチャット

挽肉とゆで卵のカイワット

ミストゥ

カイワットとアリチャを半々に混ぜたもの

ティブス

肉の炒め物

アティクルト バスガ

肉と野菜の炒め物

クワンタ カイワット

干し肉のカイワット

クトゥフォ

生の牛挽肉にケベをかけたもの

朝食メニュー

インコラル フルフル

スクランブル エッグ

インコラル コチョコチョ

目玉焼き

インコラル オムレツ

オムレツ

インコラル サンドイッチ

卵サンドイッチ

インコラル バスガ

挽肉の入ったいり卵

インジェラ フルフル

インジェラに玉ねぎ、バルバレ、ソースなどを入れ、インジェラがくずれるまでまぜたもの

スルス

トマトと卵を煮たもの

ダッカ

卵、青唐辛子、トマト、玉ねぎを炒めたもの

フウル

バケラ(空豆)のシュロ

ファッタ

パン、ヨーグルト、バルバレのフルフル

ナショフ

パン、トマト、卵のフルフル

バソ

バソ(麦の粉)に湯、ケべ、塩を入れてこねたもの

ドゥレット

羊の胃、心臓などを細かく刻んで炒めたもの

キンチェ

大麦または小麦を半分につぶして煮、ケベなどをかけたもの

ツォム(断食)

メニュー

ガンフォ

大麦粉を練ったもの

シュロ

豆を粉にして油とバルバレで煮たワット

アサワット

魚をバルバレで煮たワット

アサティブス

魚を油で揚げたもの

アサ カツレツ

魚のフライ

アサ ラブラブ

サイコロに切った魚を炒めたもの

ツォム バヤイナット

シュロ、ゴンマなどいろいろ入ったもの

フトゥフトゥ

ひまわりの種を絞ってとる白い汁のフルフル

スナック

コロ

麦、ピーナツを煎り、塩・ケベ・バルバレをふったもの

ファンディシャ

ポップコーン

ゲルフォ

そばがきのようなもの 塩、バルバレ、ケベがはいっている

ムク

くず湯 コバの粉でつくる

アジャ

小麦粉でつくるくず湯のようなもの

チマキ

ドロっとしたフルーツジュース

 

食器

サハン

 

スプーン

マンキヤ

コップ(ガラス)

バルチュコ

ナイフ

ビラ

ティーカップ

クバヤ

フォーク

シュカ

コーヒーカップ

(小さいもの)

スィニー

 

 

 

Dエチオピアで手に入るおすすめ食材

黒みつ

利休まんじゅうをつくるときには便利

 

 

イタリア米 1Kg15ブル強

      緑のデザインに

      Riso Fino Ribe

      と書いてある

エジプト米 (ファーストク

      ラス)

      4Kg65ブル

豆類

大豆

アクリ アタル

豆腐、もやしに

小豆ささげ

あんこ、赤飯に

緑豆

アダンガレ

もやしに

白いんげん

ティニッシュ アデングヮリ ネッチ

粒の小さい小てぼ豆

煮豆、白あん、ポークビーンズに

うずら豆

トゥルク ボレケ

平べったい豆

煮豆、あんこに

金時豆

ティニッシュ アデングヮリ カイ

粒が小さい

煮豆、おぜんざいもどきに

小麦粉

フレンチ ウィート フラワーとアムハラ語で書いてある

2Kg 7ブル前後 パンによい

ロイヤルスーパー、タナデパート等

洋菓子用チョコ

レオナルドスーパーで、削ったチョコが手に入る

スモークフィッシュ

ペッシェリアで、スライスしたのが手に入る

押し寿司に

板ゼラチン

12枚入り19ブル(ノビス)

二枚半で粉ゼラチンの

15gに相当

ハーシーズシロップ

ケーキづくりに便利

フランスパン

ガーリックトーストにする時、霧を吹きかけてからオーブンに

 

 

E作って食べよう! エチオピアで手に入る材料を使っての日本料理

メニュー

  豆腐、油揚げ、厚揚げ、がんもどき、いりおから、おからだんご、卯の花汁、

  おからクッキー2種、おからいりバナナブレッド、さつまあげ

  つぶしあん、こしあん、白あん、きんつば、どらやき、利休饅頭、

  もやし、テフ漬け、卵豆腐、ごはんせんべい、鶏肉のしそ揚げ

 

●豆腐

材料 2丁分 大豆 2カップ、 にがり 小匙2(Epsom Salt 約10g)

  必要な道具類 ミキサー、鍋、こし袋(42×32cm大)、計量カップ、さらし布、菜箸、
木しゃくし、玉しゃくし、 ざる、温度計、豆腐箱(穴を空けた木箱またはざる)など

作り方

@ 大豆を水洗いして、7カップくらいの水に一晩浸ける。うっかりふやかすのを忘れた時は、熱湯に数時間大豆を浸けるとよい。(皮を剥く手間をかけると、きれいなおからが出来る)

A 大豆がかぶるくらいのつけ水を入れ、3回ぐらいに分けて、2分間程ミキサーにかける。

(豆(ご)汁)

B 大きな鍋に水8カップを沸かし、豆汁をくわえる。大きな鍋がない時は、2つの鍋に分けて煮る。(ふきこぼれるため)

C 沸騰したら火を弱め、絶えず木しゃもじで鍋底をこするように混ぜながら10分くらい煮る。ふきこぼれそうになったら、手水をふる。

D 煮上がったら、すぐにこし袋にあけ、熱い内に菜箸を使ってねじるようにかたく絞る。出来た液体が豆乳、残ったものがおから。

E にがり小匙2をぬるま湯1カップで溶かし、鍋にうつした豆乳に2,3回に分けて、数分ごとににがり液を打つ。

  • この時の豆乳の温度を70〜75度に保つのがポイント(湯煎にかける)。
  • 温度が高すぎると固い豆腐になり、できあがりも小さ目になる。低いとなかなか固まらない。

* にがりを打ったらそっと木しゃもじを動かす。

F 1ヶ所でも液が薄黄色に澄んできたら、蓋をして15分待つ。

G 豆腐箱にさらし布を敷き、玉しゃくしで白く固まったおぼろ豆腐をすくい入れる。型がなければ、ざるでもよい。

*おぼろ豆腐にねぎ、かつおをのせ、お醤油で食べても美味しい。

H 布で覆い、押しぶたをのせて重石をする。

*重石はコップに水を入れてのせる位(形を整えるという感じ)。15分位。

 

I 手の上に取り出し、水の中で布を外し、水でさらして、にがり分を抜く。

*水を何回か変えて30分程。

 

 

●油揚げ

作り方 @ 充分に水切りした豆腐を約8ミリ厚さに切り、更に水切りする。

A 120〜130度の揚げ油の中で、常に油の中につけてゆっくり揚げる。

B 1.5〜2倍くらいのばし、いったん取り出して油の温度を200度位に上げて、二
度揚げする。

 

●厚揚げ

作り方 @ 豆腐をふきんで角々まできちんと包み、2枚のまな板の間に挟んで、更に重石をのせ
て充分に水切りする。

A 表面の水気を拭き取って、180度の揚げ油の中に静かに入れる。

B 一度にたくさん入れると温度が下がるので、一つずつきつね色に揚げる。

 

●がんもどき

材料   豆腐 1丁、人参、ねぎ、あれば木耳、ごぼう、山芋、干し海老など適量、塩、
醤油少々、小麦粉大さじ1、

作り方 @ 水切りした豆腐をふきんの中でもみほぐし、すり鉢の中で滑らかにする。

A あれば山芋を入れ、塩、醤油、小麦粉を加え、粘りが出るまで練る。

B 残りの材料を入れ、具をまんべんなく混ぜ、手のひらで丸め、手の中に打ち付けて空気を充
分にたたき出す。

C 170度の揚げ油の中で、こんがりきつね色に揚げる。

 

●いりおから

材料 おから 2カップ、人参、ねぎなど手に入るあり合わせの野菜、あれば干椎茸、

出し汁 400cc、砂糖大さじ2〜3、酒、醤油各大さじ2、塩少々、卵1個

作り方 @ ねぎは小口切り、人参などは細い千切りにする。

A ねぎ以外の野菜を油(あればごま油)で炒め、しんなりしてきたら出し汁を入れ、砂糖、
酒、塩、醤油を加え好みに応じた味付けをする。

B 手でよくほぐしたおからをAにくわえ、混ぜながら火を通す。

C 次にねぎととき卵を入れてかき混ぜ、卵に火が通ったら出来上がり。

 

●おからだんご

材料 おから 1カップ、豚挽き肉 200g、白ゴマ 大さじ1、ねぎ(みじん切り)、調味料(塩、
砂糖、醤油少々)、卵1個、片栗粉大さじ3、

作り方 @ ボールに豚挽き肉を入れ、調味料を入れよく混ぜる。

A @におから、ごまを加え、さらによく混ぜ、片栗粉、ねぎも混ぜる。

B Aを団子に丸め、火が通るまで揚げる。

 

●卯の花汁

材料(4〜5人前) おから 1カップ、出し汁 5カップ、油揚げ 1枚(千切り)、人参、
大根(千切り)、ねぎ(小口切り)適量、味噌 大さじ3

作り方 @ 野菜を油(あればごま油)で炒めて、出し汁をはり、煮えたらおから、油抜きした油揚げ
を加え、味噌をとかし入れ、ねぎをちらす。

 

●おからクッキー2種

材料 (約50個) おから(からいりしたもの)60g、砂糖 100g、バター 110g、
卵 1個、薄力粉 170g、重曹、BP、塩各小匙1/2、シナモン 小匙1/2
くるみ(粗みじん切り) 1/3カップ、レーズン 大さじ3〜5、

作り方 @ バターをクリーム状にして砂糖を加え練り合わせ、卵をほぐして少しずつ加える。

A 粉と重曹、BP、塩を合わせて2度ふるい、乾煎りしたおからと合わせる。

B レーズンは洋酒につけたものは汁気を切り、またかたいものは湯で洗って少量の洋酒をふり
かけ少しもどす。

C @にAを加えてよく混ぜ、レーズンとくるみを入れる。

D 半量に分け、一方にシナモンを入れる。天板に種を小匙1ずつ落とし、200度のオーブン
で13〜15分焼く。

E もう一方は、棒状にして冷凍する。6〜7ミリに切ってオーブンで焼く。

 

●おからいりバナナブレッド

材料(バウンド型2本分) バナナ 2本、おから(からいり)120g、卵 1個、牛乳 100cc、
バター 50g、砂糖 80g、サラダ油 50cc,強力、薄力粉 各110g、
重曹、BP 各小匙1、塩 小匙1/2、レーズン、アーモンド(粗みじん) 各50g

作り方 @ 型の内側にバターをぬる。

A バナナをつぶし、牛乳と混ぜる。

B ボールにバターを入れ、室温でやわらかくして泡立て器で混ぜ、砂糖を加えて更に混
ぜ、ときほぐした卵を少しずつ加える。

C Aとサラダ油を混ぜ込み、おからを加えて混ぜる。

D 粉類と塩を合わせてふるいCにふりこみ、レーズンとアーモンドを加える。

E Dを型に七、八分目入れ、中心を低めにして170度のオーブンで40分焼く。竹串 を刺
して、何もついてこなければ焼き上がり。

 

●さつまあげ

材料 白身の魚(正味) 1kg、塩 10g、砂糖 20g、片栗粉 60g、卵 1個分、ねぎ、
三つ葉など適量(みじん切り)、しょうが 一片、あれば酒、又はみりん少々

作り方

@ 魚をよく洗い、3枚におろし、少し水でさらす。(骨は完全に取り除く)

A 水気をよく切って、包丁で細かく刻んで、更に包丁の背でたたく。

B 粘りが出る迄混ぜ、塩、砂糖、片栗粉、生姜、卵、酒、みりんを入れ混ぜる。

C Bにねぎ、三つ葉などを加え、小判形にまとめ、きつね色になるまで揚げる。

*分量にあまりこだわらず、おおざっぱに作っても美味しくできる。

 

●つぶしあん

材料(出来上がり約500g) 小豆 1カップ(150g)、砂糖 150g、塩 少々

*ここで売っている小豆で作るとあまり美味しくはないが代用出来る。

*ここで売っているうずら豆の平べったい形の豆でも代用出来る。

作り方 @ 買ってきた小豆の中に入っている小さな石ころ、虫食いなど取り除く。

A 水でよく洗って鍋に入れ、小豆の4〜5倍の水を加えて火にかける。

B 煮立ったら、カップ半杯ほどの差し水をしてもう一度煮立たせ、あくが出たところで、
ざるにあけて煮汁を捨てる。

C 小豆の3倍くらいの水を加えて、もう一度火にかけ、煮立ったら豆がおどらない程度
に火を弱め、指先でつまんで軽くつぶれるまで煮る。途中で水が足りないようなら、
差し水をし、常に煮汁が小豆にかぶっている様にする。

D 煮汁を切り、柔らかく煮えた小豆に、砂糖を加えて中火にかける。

E しゃもじで、ニの字を書くようにしながら練り、お味噌より少し柔らか目の状態にな
ったら火を止める。最後に甘みをきかせる為、少量の塩を加える。

 

●こしあん

材料(出来上がり約450g) 小豆 150g、砂糖 150g、塩 少々

作り方 @ 小豆を煮る(つぶしあんの@〜Cと同じ)

A 大き目のボールに水を入れ、中に目のつんだざる(または裏ごし)を置き、豆を入れる。

B 小豆を手でもみつぶすようにして、あんを水の中へこし出すと、ざるの中には小豆の皮だ
けが残り、ボールの中にはあんがたまる。

C ボールの汁をこし袋の中に入れ、固く絞る。

D 出来たこしあんに砂糖を加えて、しゃもじで二の字を書くようにして練る。

E 煮上がり間際に塩を少々加える(鍋底にすじがつくくらいの固さ)。

 

●白あん

材料(出来上がり350g) 白いんげん豆(粒の小さい小てぼ豆がある) 160g、砂糖 150g

作り方 @ 豆の4〜5倍の水を加えて火にかける。

A 沸騰したら重曹を少量加えてさっと混ぜ、5分ほど弱火で煮て、5分ほど蒸らし、たっぷ
りの水をもう一度加えて両手でもみ、浮いた皮を取り除く。

B 4倍程の新しい水を加えて、柔らかくなるまで煮る。

C こし袋に、煮えた豆をあけて、固く絞る。

D こした白あんと砂糖を鍋に入れ、ゆっくりと練り上げる。

 

●きんつば

材料(約10個分) つぶしあん 450g、薄力粉 100g、砂糖 大さじ1、水 130〜140cc

作り方

@ つぶしあんを10等分して丸め、真ん中を平らにする。

A 小麦粉をふるって砂糖と合わせ、水の中に入れてだまにならないように混ぜ、衣をつくる。

B 鉄板または厚手のフライパンを中火で熱し、薄く油を引く。

C あんを衣の中につけ、全面に薄くまぶし、鉄板の上で焼く。

D 両面を焼くと、立てて横を順に焼く。

 

 

●どらやき

材料(10個分) 卵 3個、砂糖 120g、水 100cc、醤油 大さじ1、薄力粉 200g、重曹 少々、
つぶしあん 250g

作り方 @ つぶしあんを10等分して丸め、少し平らにつぶしておく。

A ボールに卵を割り入れ、泡立て器でほぐしてから砂糖を加え、ぽってりとするまで泡
立てる。

B 水と醤油(焼色をつけるため)を@に加え、ふるった粉を入れ、しゃもじで混ぜる。

C 鉄板かフライパンを十分熱し、油を引き、一度拭き取り(油が多いと焼きむらが出来る)、
たねを玉じゃくしかスプーンで一定の大きさに流す。

D 表面にぷつぷつ穴があいて少し乾いてきたら、裏返し片面は軽く焼く。

E 焼き上がった皮は乾燥しないように固く絞った濡れふきんをかぶせておく。

F ふんわりと焼けた2枚の間にあんを挟み、周りを軽く押さえる。

 

●利休饅頭

材料(約8個分) 薄力粉 100g、重曹 小匙1/2、黒砂糖 70〜80g、

水 大さじ2、 こしあん 200g

作り方 @ こしあん(つぶしあん)を8個にまとめる。

A 黒砂糖を細かく刻んで鍋に入れ、水を加えて火にかけ煮熔かす。

B ボールにふるった粉と重曹を入れ、冷めたシロップを少しずつ加えながらしゃもじで
混ぜる。耳たぶぐらいの固さがちょうどいい。

C たねを、手粉をつけながら滑らかになるまでこね、棒状にまとめ、8等分にして丸め、
片栗粉を手粉にして杯のような形に伸ばす。

D あんを中に入れ、周りから皮を押さえるようにしてあんを包む。

E とじ目を下にし、四角く切った竹の皮(パラフィン紙)の上にのせる。

F 蒸し器にぬれ布巾を敷いて、湯気が上がってきたらお饅頭を並べる。布巾を挟んで蓋
をし、強火で7〜8分蒸す(間隔をお饅頭の直径分あけて並べる)。

 

●もやし

材料 大豆、緑豆など色んな豆で作れる。

作り方 @ 豆を一晩水に浸ける。

A ガーゼをしいたざるにあけ、タッパーなどの容器に入れ、暗所に置く。

B 1日に1〜2回シャワーなどで水をかける。

C 4〜5日でもやしになる。

 

 

●テフ漬け(ぬかづけもどき)

作り方 @ 水にといたテフの中に塩をまぶしたきゅうり、人参、大根等野菜を入れる。

A 糠床でつけるより、早く酸っぱくなるので気をつける。

 

●卵豆腐

材料 卵 4個、出し汁 300〜350cc、塩 小匙1/2、醤油 小匙1/2〜1、

作り方 @ 出し汁を作り冷ましておく。

A 蒸し器を温めておく。

B 卵を割りほぐし調味料を加え泡を立てないように出し汁と混ぜ合わせる。

C 容器にBを流し、蒸し器に入れ、布巾をかぶせてから蓋をする。

D 中火から弱火で、10〜13分蒸す。

E 冷めてから容器から取り出し、適当な大きさに切り、好みでつゆをかける。つゆは
出し汁、醤油、味醂又は砂糖で作る。

 

●ごはんせんべい

材料 ご飯 120g、胡麻(あれば桜海老) 大さじ2、醤油 小匙2、味醂小匙1/2

作り方

@ 胡麻(桜海老)を粗くきざみ、ご飯と混ぜる。

A ラップを敷き、その上に@をのせ、その上に又ラップをのせる。

B ラップの上から、ご飯粒が無くなるくらいまで薄く伸ばす。

C ラップを1枚はずし、電子レンジに3〜4分かけ、はずしたラップの上に裏返して更に3分レンジにかけ充分に乾燥させる。

D 一口大に切って170度の油で揚げ、たれを片面にさっと塗る。

  • ゆかりがあれば、胡麻の代わりに大さじ1使い、たれは塗らない。
  • Cで終えても十分おいしく食べられる。

 

 

 

●鶏肉のしそ揚げ(しそを育てている家庭が多いので、ない場合もらって下さい)

材料 鶏挽肉 200g、塩 小匙1/4、胡椒 少々、 片栗粉(コーンスターチ)大さじ2、
酒(白ワイン) 大さじ2、溶き卵 1/2個分、青じそ 20枚、生姜汁 少々、レモン

作り方 @ ボールに挽肉、塩、胡椒を入れてよく練り、酒、片栗粉、溶き卵を加え更に粘りが出る
まで混ぜ、生姜汁を最後に加える。

A しその葉は洗って水気を拭き、@を小匙1杯位すくってのせて挟む。

B Aに片栗粉をはたき、そのまま又は衣をつけて中温の油で揚げる。

C 器に盛り、レモンの櫛形切りを添える。

 

 

 

F作って食べよう! 日本で手に入る材料を使ってのエチオピア料理

 エチオピアではワットを作る時、多めの油を使うのが常である。下記の油の量を参考に各自調節して
ください。

 

カイワット(色んな種類の肉と野菜をバルバレ(赤唐辛子)で煮たもの)

●牛肉のカイワット

材料 牛挽肉 300g、玉ねぎ 4個、トマト 2個、トマトペースト 小1缶、赤唐辛子粉 大さじ2、
にんにくと生姜のすりおろしミックス 大さじ1、こしょう 小さじ1、塩 小さじ3、
水 500cc、サラダ油 100cc

作り方

@ みじん切りにした玉ねぎをサラダ油できつね色になるまでよく炒める。

A 赤唐辛子粉を入れてよくいためる。

B ざく切りしたトマトとトマトペーストを入れて炒め、さらににんにく生姜と挽肉を加えよく炒める。

C 水、塩、こしょうを入れ、蓋をして時々かきまぜながら15分ほど煮込む。

 *赤唐辛子粉は、好みの辛さによって分量を調節する。

 *辛いのが好きなひとは、トマトを入れずに作るとよい。

 

●レンズ豆のカイワット

材料 レンズ豆(ゆでたもの)2カップ、玉ねぎ1個、赤唐辛子粉 大さじ2、塩 小さじ2、
にんにくと生姜のすりおろしミックス 小さじ2、水 400cc、サラダ油 50cc

作り方 @ みじん切りした玉ねぎを、サラダ油できつね色になるまでよく炒める。

A にんにく生姜、赤唐辛子粉を入れ更に炒める。

B 水を少しずつ入れてペースト状に伸ばしておいてから、レンズ豆、水、塩を加えて柔らかく
なるまで煮る。

 

アリチャワット(肉と野菜をバルバレを使わずに煮たもの)

●牛肉のアリチャワット

材料 牛肉 150g、玉ねぎ 2個、人参 3本、トマト 小1個、いんげん 100g、
にんにくと生姜のすりおろしミックス 小さじ2、塩 小さじ2、サラダ油 50cc、

作り方 @ スライスした玉ねぎをサラダ油でしんなりする程度炒め、拍子切りした人参を加えさ
らに炒める。

A 小口切りした牛肉も加え炒める。にんにく生姜を加えた後、2、3分蓋をしておく。

B 塩、ざく切りしたトマトをいれて更に炒める。蓋をして少しおき、時々かきまぜる。

C 4つ切りしたいんげんを加える。蓋をし、時々かきまぜながらいんげんが柔らかくな
るまで煮る。

 

●野菜のアリチャワット

材料 玉ねぎ 1個、キャベツ 1/4個、人参 3本、じゃがいも 4個、塩 小さじ2、
にんにくと生姜のすりおろしミックス 大さじ1ターメリック 大さじ2、サラダ油
100cc、青唐辛子 5本

作り方 @ スライスした玉ねぎを、サラダ油でよく炒める。

A 乱切りした人参を加えて炒める。

B ざく切りしたキャベツを入れ炒める。こげそうなら少し水を入れる。

C にんにく生姜、ターメリックを入れ、炒める。

D キャベツがしんなりしたら、八つ切りにしたじゃがいもと塩を入れて炒める。蓋をし、
時々かきまぜながらじゃがいもが柔らかくなるまで煮る。

E 小口切りにした青とうがらしを入れてまぜ、火をとめる。  

 

●えんどう豆のアリチャワット

材料 玉ねぎ 半個、えんどう豆(ゆでたもの)3カップ、塩 小さじ2、ターメリック 小さじ2、
青唐辛子2本、にんにくと生姜のすりおろしミックス 小さじ2、水 600cc、
サラダ油 20cc、

作り方 @ みじん切りにした玉ねぎを炒め、にんにく生姜、ターメリックを入れ炒める。

A えんどう豆(黄色)、塩、水を入れて、蓋をして時々かきまぜながら煮る。

B 柔らかくなったら、みじん切りした青唐辛子を加える。

 

インジェラもどき

  エチオピアの主食はテフ(粟科)の粉で作るが、日本では手に入れにくい。テフの粉がないとき、下  
  記の材料でインジェラのようなものをつくることができる。

  テフはアダ、次にゴジャムで収穫されたものが品質がよい。

材料  上新粉 100g、薄力粉 100g、とうもろこしの粉 200g、ドライイースト
小匙1、水(テフがある場合はとうもろこしの粉を100gにして、テフを100g入れる)

作り方 @ 初めて作る時、材料をよく混ぜ、たっぷりの水に一晩つける。

A 一旦水を捨てて、たっぷりの新らしい水を足す。

B 2日後にホットプレートで薄く焼く。

C つけていた容器をコップ1杯位の水で洗い、それを次回の醗酵菌として冷蔵庫に保存
し、次に作る時これをまず粉に混ぜる。

 

*ワットはインジェラでなくても、ごはんやパンと一緒に食べてもおいしい。