エチオピア旅行情報

8、その他諸々






 

 

=デジカメばかウケ=

今回の旅にはコンピュータと供にデジカメも持参しました。
持ってきたのは既に旧型となった35万画素のオートフォーカス無しモデル。
これで写真を撮り、PCカード経由でコンピュータのHDにコピーするという仕掛け。
カメラ用バッテリーもニッカドを2組そして充電器。
これでフィルム残を気にせずいくらでも写真を撮れるというわけです。

さて、デジカメにて写真を撮り始めますと、こちらの人は初めて見るデジカメに強烈な興味を
ぶつけてきます。
そこで、興味津々の彼を写真に撮ってその場で見せてやるとバカウケであります。そして周囲は
人だかりに歓声というありさま。
ましてやデジカメ写真をコンピュータにコピーして、パソコン画面で大きく表示しようものなら
驚天動地。
ついには『そのカメラ売ってくれ』という声までかかります
(印僑)
「一式で五百ドル以上するよ」と言っても『フィルムが要らないなら安い』とか言い返してきます。
「でもプリントアウトはどうします?」ということであきらめてもらいました。
デジカメがエチオピアでこれほど物欲をそそるとは思いませんでした。
日本のデジカメ業界にとっては第三世界にもマーケットがあるようです。

黒崎@アクスム

p.s. 地方へ出るとアクセスが難しい(成功率1割強)。電話線にノイズがある。

投稿日 1998127()投稿者 黒崎 義浩

 

 

=アジスの印象など=

物乞い:
首都に物乞いが多い国は久しぶりです。無視するのは気が重いのですが、全てに恵んでいく
わけにもいかない。

しつこいヤツ:
国立劇場前で郵便局への道筋を探していたら話し掛けられた。
うっかり道を聞いてしまったら付いてきた。さらにはガイド料をよこせと言う。
無視してもしつこく付きまとうのでNFホテルの風呂に入って振り切ろうとしたら風呂待合室
にまで付いてきた。
入浴待ち時間があったので、待ってる間にそいつのスキをついて入浴せずにNFを脱出。
その自称「ガイド」は入浴の機会を得て清潔になったであろう。

食べ物:
インジェラは食べられるのですが、積極的に食べたいものでもないですね。私にとっては。
そんなわけで、少し探し回ってみました。
モスク周辺のムスリムレストラン:ラムチョップ(らしきもの)
      
     なかなか旨かった。ライスが付くのがうれしい。
メリディアンホテル近所のインド料理屋:カレー。
         
     金持ち印僑の御用達らしく、値は張る(とはいっても
                   一式千円以内)

メリディアンホテル:
値段も居心地も日本のビジネスホテル程度ですかね。
ただし、部屋とベッドは広い。給湯は貧弱(シャワー可、バスタブ不可)
ビジネスセンターでインターネットを使えるのがうれしい。コピーやスキャナ、カラープリンタ
もある。
隣は銀行だし、ホテルを出て空港方面に歩いてすぐの本格BARはホテル内よりビールが安い。
などなど、日本人には居心地が良いですね。私以外にも日本人が4名滞在していました(仕事だそうな)。

投稿日 1998124() 投稿者 黒崎 義浩

 

=チャット、チャット!=
実際、歯の痛みが無くなるんですよ。

わたしの場合正確には歯、ではなく歯茎なんですが。
アジスでずっと悩まされていて食事のあとなんてエチオピア製強力アスピリンを2錠づつ

服用していたのに。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ハラルでの6泊のうち、後の3泊していたホテルは目の前がチャット市場だった。
朝からおばちゃん達がチャットを持ってホテルの前の空き地に陣取り、夜も10時くらいまで
何人かは必ずそこにいる。

エチオピア南部のほうではひと束30ブルくらいが相場。でもここでは3ブルで買える。
3ブル、とこちらが言うと喜んで売ってくれるところをみると、本当はもっと安いかもしれない。
以前カイ・アファールで噛んだときはひたすら苦く、ごわごわしているだけで効果はまるで
感じなかった。
「ハラルのチャットはミルクのように甘い」とハラルの人は自慢するが、なるほど新芽は苦みの

中に甘味があり、柔らかい。

チャットのどの部分が効くのかが分からない我々は、たべやすい新芽の部分だけを選んで
噛んでいた。紅茶だったらオレンジ・ペコの部分だけ。

やっぱりそういうところによく効く成分がたくさん含まれているような気がするし、それに安い
ので硬いところは捨ててもいいだろうと。

それにしても素人(?)が噛んでいるので勝手がよく分からないのだ。
玄人は噛んだ葉は飲み込まずに頬にため込み、ゆっくりゆっくり咀嚼しつつ成分を抽出
するらしい。
前のへやの人はシマリスかと思うほどほっぺたをまん丸にしているし、ホテルのボーイはガム

のようにくちゃくちゃいつまでも噛んでいる。

ところがわたしにはそのため込む、ということがうまくできない。
気がつくとみんな飲み込んでしまって何も残っていない。おまけに舌や頬の内側などよけいな

ところまで噛んでしまい、口の中は傷だらけ。時々ジュースを飲みながら口の中をさっぱり
させて、また噛んでみる。
無心にチャットを噛んでいると、ふと、自分が原始の姿(サル)に還ったような気がする。

1時間もしただろうか。さっきまでの眠い、だらけた気分はどこかに消え、とてもスッキリしている。
頭の中の霧が晴れて頭脳も明晰(に、なったような気がする)、アスピリンでも無くならなかった
歯の疼くような感じもどこかに消えている。

二人でひと束が無くなるのに2時間弱、その頃にはチャットの苦みなどすっかり忘れて、止まら
なくなっている。
止まらないのは手で葉っぱを千切り口に入れ込む、という一連の動作がそうさせているのだろう。

よく落花生や甘栗を食べ始めると止まらなくなるのと同じだ。

頭の後ろをざわざわとした感じが何度も走り抜ける。
身体はだるいのに、頭はスッキリしている。
自分の中のおしゃべりがとまらない。

ふとノスタルジックな感じに襲われて、今まで誰にも話したことのないことを話したくなる。
名前も告げることなくわかれてゆく、旅先で出逢った人とつい語り合ってしまう、その感じに
似ている。

そうして、自分が酔っていることに気がつく。
至極いい気分だ。

ホテルのボーイが我々の部屋の中に捨ててあるチャットの茎を見て、にやりとした。
効くかと訪ねるので効く、と答えるとチャットはいいだろう?という仲間うちの表情で去っていった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

わたしはアルコールが苦手で、頭痛や鼻づまり、悪寒などに悩まされるのですが、チャットには
それがありませんでした。

酒を飲んだときのように脈拍が上がって、1分/90〜100拍になり、身体があつくなるという
作用もあるようですが、効果は穏やかで、3時間もすると自然に消えてゆきます。
(もっともチャットの質や、人によって効き方に差はあるとは思いますが)

チャット、悪くないですよ。

投稿日 8月25日(火)  投稿者 くぼ・さとこ さん


=ぼくも酩酊したい=
>現地領事さん
そうですか。ハラルよかったですか。懐かしいなあ。ぼくはランボーがハラルのバナナ園

で撮った写真を見て、バナナの木を探して同じポーズで自分を撮りました。「酩酊する聖地」
はいまでも気に入ってます。「人類学者の憂鬱」はどうですか? 

>くぼさとこさん
ヘンナやったんですか。ちょうど今年の「旅行人」のキャンプ大会でもヘンナをもってきた

人がいて、けっこう流行っていました。ヘンナは古代エジプト時代から宗教的な身体装飾に
使われていたらしいですが、中世ヨーロッパではヘンナで爪や髪を染めていた女性は魔女だ
ということで告発されて火あぶりになったそうなので、ご用心。

>オデッセイさん
ご興味あれば、若き日の現地領事さんのエチオピアの日々がドキュメントされた「アフリカ

旅物語」(北東部編・中南部編)凱風社という本があります。わりと面白い本だと思うんですけど。

投稿日 8月21日(金)  投稿者 ボーゼンくん さん

=ヘンナ記=
ヘンナとは植物からとれる染料で、粉の時はウコン(ターメリック)に似て黄色い。

ムスリムの女性はこのヘンナを使って手や足に独特の唐草模様をペイントする。
その手足に描かれた模様をさしてヘンナ、とも呼ぶ。

このヘンナはどういう意味があるのかなぁ。
友人が以前チェニジァを旅行していたとき、招かれた結婚式で他の女性たちと共にヘンナを

してもらったそうな。
単にオシャレのためなのか、何かフォーマルな意味があるのか?

意味といえば描かれる模様にもきっと特別な意味や願いや祈りが込められているんだと思う
のですが、だれか御存じですか?

興味があったので今回ハラルで見つけた”ヘンナ・ベット”(ヘンナの家)で試してみることにしました。
”ヘンナ・ベッド”といっても小さな看板が出ているだけの普通の家です。

こんにちは、と入ってゆくと、小さい子供とその両親の若い御夫婦で、ファランジ(外人)が
何の用なのかしら?と驚いていました。

ヘンナをやってもらいたいのだけれど、と伝えると、こんなふうになるけど、と自分の足元を
指差しました。
ほっそりとした形のいい足の甲から指先、足のまわりがぐるっと深いあずき色のヘンナのレース

で縁どりされていました。ヘンナをしている女性を見かけるたびにいいな、思うのは、サンダル
から出ている華奢な足首に描かれた細い優雅な模様。とても女っぽくてドキリとしてしまう。

わたしは手の甲だけでいいかな、と思っていたのですが手と足は一緒にやるのがふつうらしい。

彼女は黄色い粉を出してきて”これがヘンナだ”と見せてくれました。
ヘンナに少量のシンナーを含ませるとそれに水を加えながら練ってゆきます。
練り終えると円すい形にまるめたビニールにヘンナを入れ、閉じた先のほうをちょんとはさみで
切ります。あとはケーキにクリームを絞り出すのと同じ要領で模様を描いてゆくのです。インクの
ような状態のものを筆などで”描いてゆく”ところを想像していたのですが、実際はまさにクリームを
”置いてゆく”というのでしょうか。

幅1ミリくらいのヘンナのクリームがスルスルと絞り出されて、波形やうずまきや花びらを形どって
ゆきます。シンナーの匂いがかすかにして、30分ほどでわたしの手のひらと甲、足の甲から足首
までがびっしりヘンナの紋様でうめつくされました。

エチオピアでもハラルは特にイスラム教の聖地だということでヘンナをしている女性を見かけま
したが、他では見かけません。

話を聞くと彼女はソマリアの人で、ヘンナ・ベットもハラルではここ1軒だけだとか。
ジブチには沢山あるし、ヘンナの粉もジブチから仕入れているのだそうです。

ヘンナの技術を習得するにはやはりテキストがあって、最初はそれを見ながらボールペンなどで
練習すると教えてくれました。

乾くまで30分、じっと待っていると困ったことになってしまいました。
急にトイレに行きたくなってしまったのです。
指先にたっぷりついたヘンナはまだ全然乾いていません。
しかし、真剣に深刻な状態が押し寄せてきました。わたしが脂汗を流して苦しんでいるのを見た

彼女は塗ったヘンナが痛い(そういうこともあるとか)のかと必死に扇いで乾かそうとしてくれる。
たまりかねたわたしが”トイレにいってもいい?”ときくと拍子抜けして、何だそんなこと?と案内して
くれました。

でもやっぱり手指のヘンナはまだ乾いていません。えーい、ままよ。
案の定、一部のヘンナはとれて服についてしまいました。
そしてあとで見ると世にも珍しい腹ヘンナ・・・

ということで、ヘンナを試してみたいと思う方は御注意を。

乾いたヘンナをナイフでこそげ落とし、オイルを塗るとここでの作業は終了です。

あとはその日1日(色が定着するまで)洗わないように、とのことでした。

ヘンナをやってみると
あら不思議。

今まで興味のなかった貴金属がやたらと気になって目についてしまうのです。
それも絶対こんなのセンス悪い!と思っていた、アラブのマダムがしているようなキンキラキンの
装飾過剰な奴。
ヘンナの模様と金、ひらひらのヴェール、ピカピカのサンダル、それぞれが相乗効果でお互いの

美しさを高めあっている、そして彼女達の浅黒い肌もそれを引き立てて、”女性らしさ”を強調して
いるのだと、納得しました。

1日経ってみると、昨日は薄かったところもくっきり色が浮き出ていました。
でも彼女のような深いあずき色にはならず、オレンジがかった赤い色になっていたのは、肌の
色素が違うせいでしょうか。

セルフ・タンニング・クリームという塗るだけで肌を日焼けしたような色にするクリームがあります
が、あのクリームの中にはヘンナの成分が含まれているのでは。
色の感じや、塗ったあと手をよく洗わないと手のひらがオレンジ色になってしまうところなど似ている

ような気がします。わたしのヘンナも手のひらは他の部分と違ってすごく濃い色に染まっていました。

手と足に描いてもらって50ブル(約1000円)。
赤と黒の2色でもう少し品質のよいヘンナで描くと100ブル(約2000円)。

これは高いのか安いのか悩む料金です。

エチオピアの物価から考えればとても高いけれど、毎日お客がいるとは思えないし、それに
お祝い事や宗教的な意味のあるものだとすれば多少「御祝儀」的な料金になるのかもしれない。

いま日本でヘンナをしてくれるところがあったら、大人気になるんじゃないかしらん。
最近の若い女の子たちが夏に着ているスリップドレス。
肌の露出ぐあいとシノワズリの素材によくあって、とても映えそうな気がします。

タトゥーと違って2週間もすれば落ちるし、本当のヘンナほどびっしり描かずに、足首や腕や、肩の
あたりなどに少しだけ。

ところでヘンナって、京都の漬け物の「すぐき」の匂いがするような気がします。
そんな風に思うのはわたしだけでしょうか?

ダーリンにヘンナをやってもらおうかなーと言っていた迷誉領事さん、ダーリンはとっても器用
なんですねー。うらやましい。

投稿日 8月25日(火)   投稿者 くぼ・さとこ さん



=コシャシャとの果てしなき戦い=
2ヶ月半の留守期間中のできごとについてはおいおい書いていくとして、ひさしぶりの

アジスの印象など、書いてみましょうか。
(以下、ところどころに<くぼさとこ>の註が入ります)

昨日11時間のバス旅行のすえアジスに辿り着き、ほっとしたのもつかの間、くぼさとこ
は下痢でダウンし、わたしも今日の夕方になって腹の調子がおかしくなりました。
田舎にいたときのほうが健康状態が良好なんです。それに寒いせいだかなんだか、か
ぜ気味で、肌が熱っぽく、おまけにちょっと歩くとすぐに疲れてしまう。
気圧が低いせいかも知れませんけど、とにかく調子悪いです。
買い物にでかけて、つくづく「アジスは都会だ」と久保ともども実感してます。

車が多い、人が多い、店が多くて賑やか、女の子たちが垢抜けてる(男たは???)。
でももっとも印象的なのは「コシャシャ度が低い」という点です。
これは私(ますだけん)とくぼさとこの共通了解です。

ここで「コシャシャ」という言葉を紹介します。
これは私達にとって、エチオピア各地の地域性を評価する大切なキーワードです。

「コシャシャ」はアムハラ語で「ゴミ」を意味する言葉ですが、「うるさい連中」とか「ダメな
やっちゃ」とかいう意味でも使われる、一種の罵倒表現です。

エチオピアを旅行された方々には分かってもらえると思うんですけど、この国にいると、
外国人はとかく人々にいろんなふうにつきまとわれます。

たとえば外人を意味する「ファランジ」ということばが投げ掛けられたり、私達であれば

「チャイナ!」「コリア!」「ジャッキーチェン!」「ブルースリー!」「ファザル(father)」
「マザル(mother)」「ブラザル(brother)」「シスタル(sister)」。
最近じゃ「トゥリスト!」とかも。
ある町では、以前にペギーという人が滞在していたらしく、それが白人を指す一般名詞

と化して、わたしたちまで「ペギー!ペギー!」と呼びかけられる始末です。(ちなみ
に、カイ・アファールという町では”KEN”が外国人の代名詞となって、私も”KEN”と呼
ばれていた <さとこ>)

さて、こうして外人が歩いていると、人々は放っておいてくれません。
どこへ行こうと、「あ、外人だ」と認識したとたん、町中の暇なひとたちが(結構いる)、ヘ
イ!ファザル! etc.攻撃を開始してきます。

道で遊んでいる子供たちは一致団結して、ファランジ・コールをかまします。(ニ拍子で、手拍子付き)

子供を抱えて歩いている親などは、「ほら外人がいるよ、ファザルと呼び掛けなさい」な
どとひっそりと囁きかけています。
こういうのも教育なんですかねえ。

あるガイドブックはこれを「ファランジ・ヒステリア」と呼んでいます。

たしかに。
まあとにかく、ひっそりと静かに人生を送りたい人には、この国は向きません。絶対に。

ところでわたしは、人類学者であって、他人さまの生活を覗くのが仕事のくせに、ひと
にじろじろ見られるのがあまり好きではないときました。
まして言語が分かってしまうので、かれらが私達の何に関心を抱いているのかとか、い

ろいろわかってしまい、コシャシャアレルギーになってしまう訳です。
そこで、エチオピア中どこへいってもそこの「コシャシャ度」がいかほどなものか、がすごく気になります。
ある町はコシャシャ度が5で、別の町は2だったり。

コシャシャ度と、その町の「都会さ加減」にはある相関性があります。
私の考えでは、(ちょっと学者ぶってますけど)すごく小さな町とすごく大きな都市では
コシャシャ度が低い。
対して、そこそこ発展した地方都市ではすごく高い。
たとえばアジスでは規模が大きいので「コシャシャ度が低い」と評される訳です。(これではじめのはなしに戻ってきた)

都会の人たちはさすがというか、私達を見かけても目のはしでちらっと認識するだけ
で、ふん、また外人だぜ、くらいにしか思わないのか、もうれつな攻撃を仕掛けてきま
せん。(マルカートなど繁華街を除く)
場所にもよりますが、我が家の周辺のコシャシャ度は1です。
いやー、アジスは都会だ。都会はいいなぁ。

長くなっちゃったけど、

これって旅行情報になりますかいな。かめさん。

投稿日 8月6日(木) 投稿者 現地領事


=ハラール=

昨夜、ITNというイギリス系のinternational newsを見ていたら世界からの報告、
みたいなところでエチオピアはハラルからのreportをしてました。
自給自足みたいな生活をしている男性がハイエナに餌付けをしている、というものです。

口に餌用の生肉を加えてそれをハイエナが食べるんですよ。
彼の5、6才の息子も父から習いながら餌付けをしてました。また、その数がすごい。
一度68等までは数えたことがある、とその男性は言ってました。
白人(イギリス人)を中心とした観光客まで訪れるようになっているようですが、”僕は今

まで通りに続けていく”と。ハイエナがまるで単なる犬のようなんですよ。大人しくしてい
るんです。
それに驚いたのは言うまでもなく、あとハラルの街並みのきれいなこと!!

街を見て”ここなら行きたい”と思ったくらい。ダンナの話でもとてもキレイなところで、ま
た女性も美人が多い、と。義兄の一人がハラル出身なんです。彼はクリスチャンなんで
すが、街はモスレムが多いそうですね。
かめいしさんはハラルまで行かれたこと、または行く予定などありますか?

(投稿日 5月30日(土) 投稿者 亜矢子さん)


=エチオピア旅行情報=
>オデッセイさん
参考になるかどうかわかりませんが、ぼくもカイロからエチオピアに3回出かけたことが

あります。いちばん最近は去年の12月なので、ちょっと古いのですが、わかる範囲のこ
とをお知らせします。
1/カイロで取得したエチオピアビザは四角ですが、AIR ONLYとは書いてありません。

  ビザの形を云々するという話は少なくともぼくは聞いたことはありません。ただし取得
  の際、エアチケットの提出を求められるので実質的にはエアになってしまいます。け
  れども、1年くらい前までは、このビザをとったあと、チケットをキャンセルしてエジプト
  から陸路スーダン経由でガラバットとメテマの国境を越えてエチオピア入りする旅行
  者がけっこういました。
  あるいはスエズからポートスーダン経由でエリトリア入りして、そこから陸路エチオピ

  アというコースです。もっとも現在はかめいしさんがお書きのように、エリトリアは入れ
  ないようですが。

2/黄熱病イエローカードの提示は運です。求められたり、求められなかったりのようで
  すが、一度打てば10年オーケーなので、やっていくに越したことはありません。あと
  入国時に外貨申告書をもらいますが、これも出国の際にはただ集めるだけで、ぼく
  の場合も3回とも何もチェックされませんでした。ロンプラの情報は古いのではない
  でしょうか。

3/ラリベラの空港から村までは公共バスはないので、ちょっと癪ですが、国営旅行社の
  バスを使わざるをえません。村まではかなりあります。また、ラリベラでの単独行動は
  まったく問題ありません。村を歩いていれば、ガイドをするという男たちが寄ってくる
  はずです。べつに雇わなくても、自分で教会を見て回ることはできますが、皆、けっ
  こうよく知っているので、料金交渉さえきちんとすれば雇ってもそれなりに得るところ
  はあります。懐中電灯も停電の多い地方では必需品です。肝心の雨季ですが、こ
  れはたしかに問題かもしれません。ぼくは雨季に北部に行ったことはないのです
  が、ラリベラの空港の滑走路が舗装されていないので、雨がたくさん降ると使用不
  能、つまりフライトそのものがなくなってしまうのです。新滑走路を作っていたようで
  すが、あれはできたのかな。陸路なら3,4日かかりますが何とか行けるはずです。教
  会そのものが閉鎖ということは絶対にないはずです。あそこは観光名所である前に
  エチオピア正教徒にとっての聖地なのですからね。

4/バハルダール空港から町まではタクシーやら乗り合いやらが飛行機の到着にあわ
  せて待っています。町までは10分くらいです。

5/出国ビザ云々も昔の話です。空路入国・空路出国でビザ期間内の観光であれば、
  出国ビザはいりません。4年くらい前までは、陸路入国の場合、国境で入国スタンプ
  が押されなかったのです。つまり、陸路入国・陸路出国であればビザの期限と関係
  なく理論的にはいくらでも滞在できたのです。ただし、陸路入国・空路出国だと問
  題が起きて 、そのために出国ビザをとるというかんじでした。

6/青ナイル滝へのバスはけっこう出ていた気がします。一通り観光すると半日はかかり
  ます。小僧たちが何もいわなくても案内してくれますが、最後に青ナイルを渡るのに
  パピルス舟に乗らざるをえない状況になり--これに乗らないとひどく遠回りになる--
  みごとボラれるということがありますので、ご注意を。

7/エチオピア国内はバスや列車はもとより飛行機も時間はかなり流動的と思った方が
  いいと思います。とくにラリベラなどは電話も通じないので、当日にならないと飛行
  機が飛ぶかどうか、席があるかどうかわからないという感じでした。スケジュールに
  はゆとりをもったほうがいいと思います。

8/あと気づいたことですが、ハラル一泊でアジス-ディレダワ間の夜行列車での往復と
  いうのはかなり無謀な気がします。列車はよく遅れるし、片道を空路にした方がよい
  のではないでしょうか。

(投稿日 5月30日(土) 投稿者 ボーゼンさん)

=ラスタ、ジーンズその他よもやまばなし=
今回は現地領事らしく、すこしエチオピアにまつわるあれこれを、すこし。

いま居候している家に『ラスタファリアンズ』という本があって、それを読んでいるんです
けど、これはエチオピアにすごく関係があるんですね。ラスタファリアン(あるいは単に
ラスタ)というのはジャマイカを中心とした黒人運動のことですが、その運動(信仰といっ
てもいい)が神と崇めるのがエチオピアの前皇帝ハイレ=セラシエなわけです。聖書の
なかにその根拠となる記述がちゃんとある、と彼らはいいます。
黒人のふるさとはアフリカだ、その神はハイレ=セラシエだ、われわれはいつかエチオ

ピアに安住の地を見つけるであろう、というわけです。
さて、ここで思い出すのは五年前に、エチオピア南部のシャシャマネという町でおとず

れたラスタの人たちのことです。心やさしいハイレ=セラシエは、ジャマイカのラスタた
ちに土地を与え、しばらくは移住者が多くいたそうです。ですがわたしが友人の田中真
知さんとそこを訪れたときには、エチオピア移住を果たしたラスタたちはあん まり幸せ
そうには見えませんでした。夢と現実のギャップ、でしょうか。
それでも髪の毛をのばし放題にしてのしのしと歩き回るラスタたちを時々見かけます。

どうやら彼らはエチオピアとジャマイカを頻繁に往復しているみたいです。
さて、最近はエチオピア人の若者のなかにもこのジャマイカ・ラスタのスタイルをまねす
る連中が多くて、こういうのを見るとわたしなんかは「ああ、エチオピアもかわりつつある
なあ」と感慨もひとしおです。エチオピアって、あんまり外国の風俗とか「文化」のとりい
れに熱心じゃない、という印象がすごく強いんですが、それも若い人たちがその基盤を
かえつつあるように感じます。「かっこいい」「新しい」と思うものに飛びつくことが彼らに
とって第一で、ラスタの信仰そのものはあんまり関係ないみたいな感じがします。それ
でいい。
エチオピアでかっこいいこと、というのでちょっと思い出したのがジーンズの型。ジーパ

ンをはく(それもブルーよりはブラックが好まれる)というのは、以前もそうでしたし今でも
「かっこいい」ことのひとつであるようです。わたしもジーパンが標準服ですが、ちょっと
違うなと思うのは、エチオピアの人たち、とくに男たちのはいているジーパンがボンタン
みたいな、腰と足首が締まっていてあとはぶかぶか、という型であることです。どういう
わけかストレートとかスリムは見つからない。最近は粗ういうのをはいている人も見かけ
るようになりましたが、以前はぶかぶかジーンズしか見つからなかった。なんでだろう? 
なんか社会的な背景でも、と思ったりしましたが未だに謎です。
ラスタに話を戻すと、アジスの繁華街「ピアッサ」でよく見かけるラスタ・ヘアのエチオピ

ア人おじさんがいて、なんというかホームレス見たいな感じがするんですが、たまに道
路際でひとの車を洗う仕事なんかをしていて、ちょっと面白いです。自動車を洗うラスタ
おやじ。(投稿日 516() 投稿者現地領事さん)



=インジェラ食べたい=
この掲示板ほんと面白いですね。
ときどき寄らせていただきます。
いろんな方が来ていらっしゃるので私も何者かを説明しておくと、11年前に日本を出

て旅行しながらアフリカにやってきてそのままナイロビにいついてしまった者です。
今はナイロビの旅行会社で働いています。ちなみに夫はケニア人でこどもは2人です。
私はこの世の中の食べ物の中でエチオピア料理が一番好きです。エチオピア料理を
知る前はインド料理が好きだったのですが、今ではエチオピア料理のとりこです。
週に1度は食べないと禁断症状が出て手がふるえます。
ナイロビの下町でエチオピア人難民が多く住むイシリーで食堂あらしをしておりました。

エチオピアとの出会いは昔旅行者時代に故水野富美夫画伯のナイロビの家に居候さ
せてもらっていたのがはじめてです。
水野先生もイシリーが大好きで、よく一緒に食堂あらしをしたものです。家にはエチオ

ピア人の女の子たちも一緒に住んでいたのでいつもコーヒーセレモニーをしていまし
た。
そんなわけで、私はエチオピアに一度も行ったことがないくせにエチオピアにはとって

も親しみを感じています。
水野先生はアフリカ在住33年で、エチオピアを心から愛した画家でした。今年は没4

年ですが、命日にいつも集まっている仲間たちと、ナイロビでメモリアル展を開きます。
6月15日から2週間です。間の日曜日にンゴングヒルから散骨します。
ところで私は本場のインジェラをぜひ食したいと常日頃思っていまして、今年こそはエ
チオピアへ行こうと思っています。
水野先生が苦しい時代に描いたという「幻の名画」、工場の壁画がアジスの郊外に残

っているらしいので、それを見たいという希望もあるんですが、どこにあるのかなあ。
(投稿日 515()  投稿者 早川千晶さん)





旅行情報目次