考えるかめいし



13、最近読んだ日本の新聞記事から思ったこと、いろいろ(15,03,98)


かなり遅れて私の手元にやってくる日経、日経産業新聞の記事。
週末にまとめて読んだ記事について思ったこと。(各項目のタイトルは私が勝手に
付けたもので記事のタイトルではありません。日付は私が触発された記事が掲載
された日付です。)

1、インターネット冷蔵庫(23,02,98日経産業)
日米いくつかの企業が一緒になって開発しているもの。冷蔵庫に液晶画面を付けて
インターネットに常に接続し、この画面に、ゴミの収集日や学校の行事などの情報や
回覧板を見られるようにしようと言うもの。
さらにはここから買い物の注文もできるようになるかも知れない、と言う話。

アジスへの駐在が決まる前に会社の有志でインターネットの勉強会をしていたときに、
インターネットで世界中が結びつくとともに、逆に地域密着型のサービスも出てくるのでは?
と思った。
例えば、街の八百屋や魚屋さんが今日はこんな新鮮なものが入ったと言うのを自分の
HPに載せる。それを見た近所のおなじみさんが注文して届けてもらう。
野菜や魚は実物を見ないとなかなか買いにくいかも知れないが、なじみの店でそこの御主人と
信頼関係ができていれば可能だろう。 スーパーのように店の人の顔が見えないとこうは
いかない。 ただ、スーパーも最近は生産農家の名前と顔写真を表に出して販売している
ところもあるようなので、今後は、この人の作ったこの野菜なら、という評価で店に行かずに
注文するようになるかも知れない。
また、今は主婦の方々はあちこちのスーパーのチラシを比べて少しでも安いところに行って
買っているらしいが、スーパーのチラシがインターネット冷蔵庫の画面に出てくるように
なれば、品目を指定しておけば、付近のいくつかのスーパーのネットチラシを比べて
これはここが安い、あれはあそこが安い、と表示されるようになる日も近いかも。


2、情報セキュリティーにもISO(20,02,98日経産業)

ISO(国際標準化機構)でこれから情報システムの安全性の基準の策定にはいるらしい。
2000年からの運用の見込みで、日本企業・政府も早く対応を始めないといけない。

スポーツのルールでもそうだけど、どうもルールを決めるとなると欧米が主導権を握って
しまって嫌だよなあ。
そして、それがわかっているはずの非欧米の一応の先進国、経済大国としては
何かもの申さないといけないはずなんだけど、やらないし、やれないなあ。 こうした役割を
アジアやアフリカの国々も期待していると思うんだkど。(もう期待してないかな。)


3、CO2排出権(05,03,98日経)
昨年12月の地球温暖化防止京都会議でCO2の排出許容枠を売買する排出権取引の
導入が決まった。
これに関連し、石油メジャーのシェルは植林用地を南半球のあちこちで始めており、
すでに東京23区の3倍以上にあたる20万ヘクタールを購入した。 排出権取引に
ついてはロンドンで取引市場の創設の動きが出ている。

12月から3ヶ月で20万ヘクタールもすぐには購入できないから、きっと前から買い始めて
いたか、少なくとも検討はしていたのだろう。
このあたり、欧米企業の情報力はすごいと思う。また、理想論に基づく排出権取引についての
論争に振り回されずに現実を見極めているのかも知れない。



4、高齢者用ゲームセンター(04,03,98日経夕刊)
50才未満お断りというゲームセンターが大阪にできた。 現在のゲームは高齢者には
向かないものも多いが、高齢者が顧客として有望となれば高齢者にあったゲームも
出てくるだろう。

何をやるといいのかはまだはっきりしていないが、今後の商売でキーワードとしてはっきり
しているのは、「高齢社会」と「環境」。
はっきりしていないからこそ、各自の突飛なアイデアが重要となる。
今自分たちが立っている根本から疑ってアイデアを出して行かなきゃ。


5、日本人駐在員一人の経費でインドネシアならマネジャークラスが50人雇える(27,02,98日経)
給与に渡航費、住居費を加えると年間一人当たり2千から3千万円かかる。

私の勤務する会社も現地化の推進と言っているが、今一つ具体的な方策がなさそうに
思える。(ちんぴらの私には理解できていないもしくは伝えられていないだけかも知れないが。)
この記事にも載っていたが、海外にいても日本企業は給与など待遇を他の企業の待遇を
横目で見ながら決めている。 あまり外れたことをやると、調和を乱したというようなことを
言われることになっている。(まあ実際、現地従業員同志のネットワークはなかなかのものが
あって、ある企業がよくすると、すぐにあそこはこうだから自分の待遇もあげて欲しい、
と言ってくるのですが。)



6、通信衛星を使った在宅授業に予備校や塾が乗り出す(23,02,98日経産業)
これは日本での話。

今年からワールドスペースというアメリカの会社が3つの通信衛星を打ち上げて全世界を
カバーするデジタルラジオをやろうとしている。
それを使って、在外邦人向けにラジオ講座なんてのもできないのかなあと思う。
ワールドスペースのサービスではデジタルと言うことからラジオ以外にもデータも送れるので
画像を使った通信教育もできるはず。










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