4月の10日に家族が来ました。
これまでの話しと多少ダブル部分もありますが、アジス滞在3週間の感想を妻に
書いてもらいました。 (初めの感想と現時点の感想「母と子のアジス奮戦記」を比べるのも面白いかも知れません。
筆者注97年8月。)
=QOT=
エチオピアにやってきて、はや、3週間が経過。よく言えば、適応力がある、悪く言え
ば、鈍感な私は、時差も感じず、特に日本にいたときと変わりない生活を送っていま
す。
天候…聞いていたとおり、アフリカの軽井沢。日中は暑いけれど、じめじめしてはお
らず、ただ日差しはきびしい。朝・晩は涼しい。
家 …広い。いくら子供が1歳だからって、リビングで追いかけっこをしていいの
か・・・。おまけに、食事のメイド、掃除・洗濯のメイドがいて、することがない。食
事はおいしい。まずい。太るぞー。
こっちにくれば、ストレスでやせると思って、日本でたくさん食べて来たのに、
全然だめだー。外出は、運転手つきの車。歩く機会がない。
言葉…使用人は、現地のアムハラ語と英語。私たちには英語で話す。
英文学科を卒業したとは思えない、英語力に、我ながらあきれる。
メイドに、これまでの奥様に比べたら、最初にしてはましよ、と言われ、ほっと
する。(年齢が違うってば・・・)
集会…婦人会が時々。メンバーは、18人くらい。いろいろな年齢の集まりだけど、結
構楽しい。子供をおいて、ゆっくり話ができる点が、いい。
情報交換とお茶を楽しむ場。
3歳くらいまでの子供の集まりが最近できたそうなので、早速入れてもらう。うち
の子を入れて、5人。うちの子以外、全員男の子。
せいぜい、たくましくなってもらいたいところである。
町の中は、まだそれほど方々へ行ってはいないけれど、これまでに感じたことは、やっ
ぱり貧しい人が多いということ。外国人の家とか、わずかの裕福な家を除けば、日本の
物置みたいな家がたくさんある。店の前に車をつけて、店まで歩くわずかの間にも、子
供が食べ物やお金を欲しがって群れてくるのには、驚いてしまった。(実際に体験した
のは、初めてだったので)車が、交差点で止まっているだけでも、窓にはりついてくる。
道は、想像以上に悪い。首都とは思えない。舗装してあっても、そこらじゅう穴だらけ
で、まっすぐ走るのも困難。大雨期の雨が原因らしい。
=不便に感じること=
1、停電が多すぎる。雨が降り出すと、パソコンの電源を切るくせがついた。
2、お湯の使える量が限られている。というわけで、シャワーしかできない。
1歳を過ぎたくらいから、子供がせっかくお風呂好きになったのに、入れてやれな
い。
3、テレビのチャンネルが1つしかない。しかも、限られた時間しかやっていない。ひま
なときに、ただつけておくワイドショーなどの貴重さを知る。
4、マニュアル車だし、右側通行だし、とても車は運転できそうにないので、出かけるとき
は、いちいち運転手を呼ばなくてはならない。と、めんどうだし、好きなときにさっと
出かけられない不満がつのる。第一、買い物に行っても、買いたい物がない・・・。
なんて、不平不満ばかり言っているときりがないので、楽しいことを見つけようと努力す
る日々です。とりあえずは、日本人社会も居心地悪くなさそうだし、メイドさんは、子供
をかわいがってくれるし、まあ、おいしいものを食べているし、幸せに暮らしています。
まだまだ、エチオピアでの暮らしは始まったばかり。これから、どんなことが待ち受けて
いるのか、楽しみにすることにします。
=UNQOT=
妻と子供が来たことで,今後はこれまでの私一人の時には見られなかった部分も見え
てくればと思います。
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