第23回 シェラトンの第一印象(07,03,98)



とうとう、シェラトンができた。

2月28日にオープンし、運良く出張者があったので、さっそく試してもらった。
私も部屋に入れてもらい、朝食も取り、チェックイン・チェックアウトにも同席したので感想を少し。

<施設>
写真を何枚か撮ったので、見て下さい。
一言で言うと、「別世界」。
ヨーロッパにあっても一流と言われるに違いない。
ただ、まだまだ工事中で、全てが完成するのは一体いつになるのやら?というところ。
エチオピア人の私のお客さんはあと1年はかかるだろうという人もいる。(それ以上と言う人も。)
レストランはまだ一部しか開店していないが、イタリアン、フレンチ、インディア、FAR EAST
ASIAN(タイ、鉄板焼き)などがある。
部屋には、自分で暗証番号を決められる金庫、FAXもある。 電話は、バスルームにもある。

<料金>シェラトンのビラから。
  CLASSIC ROOM:USD200
  CLUB ROOM:USD250
  EXECUTIVE TOOM:USD300
  CLASSIC SUITE:USD650
  JUNIOR SUITE:USD750
  DELUX SUITE:USD2,500
  VILLA:USD4,200

<サービス>
初めのうちはボロを出さなかった。
愛想も結構いいし、大勢来ているヨーロッパ人のトレーナーの効果が出ているのか、と
思っていた。
ミスはチェックアウトの時に起こった。
1)部屋代が、初めの日と2-3泊目とで、1ドル弱違う。
2)部屋の冷蔵庫から何もとっていないのに、3回も飲み物やチョコレートを取ったことになっている。
3)チェックインの時にVISAのSLIPを取っているのだが、そのSLIPが行方不明。

部屋代は、「この日と、他の日ではレートが違うんだ」との説明。
冷蔵庫は、使っていないことを説明すると、取り消された。
部屋代がなんで違うのかはよくわからなかったが、5ブル程度なので、払うこととした。
そやけど、客に対して事前の説明もしていないし、理由を聞いたら、
「レートが違うんです」では説明になってないやろうが。 レートが違うのは数字を見ればわかる。 
知りたいのはその理由。
冷蔵庫の件では、「まだ開店したばかりなので」との説明。
「新入社員だから仕方がない」「まだ、研修中ですので」「開店したばかりなので」っていうのは、
客の側からのみ言える言葉で、サービスする方から言い訳として、それも
さも当然かのように吐ける言葉ではなかろう。
施設同様、まともなサービスと対応を期待したこちらが悪かった。

VISAの件では、誤りもせずにひたすらSLIPを捜すだけ。
「保管しているのはこれだけです」、「私はチェックインの時にいませんでしたから」。
こっちは時間がないのでマネージャーを呼んでくれと言ってもなかなか呼ばず。
「宿泊していた私のお客さんはすぐに空港に行かないと行けないが、俺はアジスに住んでいるので
次の内容でレターをくれ。 つまり、SLIPは引き続き捜し、あれば俺に連絡する。
また、このSLIPのせいで、今後損害を受けたときには全ての責任をシェラトンが負う」と
言っても、うんともすんとも言わず。
ようやく白人の従業員を見つけてマネージャーと話がしたい、と言ってやっとマネージャーが出てきた。

さすがである。
「何か問題がありましたか?まあ、そちらのソファで話しましょう」
こちらも、怒っているぞ!いうのを示すために、わざとレセプションの椅子に座らずに腕組みして
立っていたのだが、さっと雰囲気を察してソファで話そうと言ってきた。
そして、事情を説明すると、「悪用されないかというお客さまの不安はよくわかります。
この時点でできることは、SLIPを探し出して、お客様に連絡することだけです。
名刺を頂けませんか。」
当たり前の対応だが、こちらがやって欲しかったことを事情を聞いただけですぐに言ってきた。
チェックアウトに1時間かかったが、まあ、このおっさんが上で見ていると言うことで今後の
改善に期待したいと思った。

<朝食>
コンチネンタルが100ブル。(うちの食事担当のメイドの給与を前に書いたような気がするが
100ブルと言えば、彼女の給料の1/3近い。)
ジュースが3種類、おいしそうなパンが数種類etc。 ただ、メインとなりそうなものとしては、
ベーコンに、スクランブルエッグしかない。 よくある、ソーセージや豆を煮たものは無かった。

それでも、紅茶一杯が15ブルでも、私たち駐在員にとっては、息抜きの場所が一つ増えたことは
とてつもなくすばらしいことです。







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