もう一つの遠距離電話
メモリーからいつもの電話番号を呼び出し
ゆっくりとダイヤルを押す
あらかじめ決めてたこの時間
一回のコールで相手の声が聞こえる
もう知った声
もう何度も聞いた声
そして、どうしても、今、聞きたい声
電話の向こう側の君の声
側にいたくてもいられない自分に
いらだちを憶えながらも
君の声を聞けることに喜びを憶える
もう何度も言った言葉
もう何度も聞いた言葉
それでも出てくる言葉
「好き」
この言葉に今の自分の全てを託し
何度も繰り返す
まだ少し照れながら
何度も繰り返す
今、君を抱きしめられないから
今、君にKISSできないから
この電話に全てを頼って
この言葉に全てを託して
何度も言葉を交わす
この時間を何時までも続くことを
祈りながら
この時間がゆっくりと流れることを
願いながら
君の声を聞く
君の言葉を感じる
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