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オーディオとオカルト




 ちょいと前に『トンデモ本の世界』(と学会編)という本がベストセラーになりましたよね。コレ、しょーもない論法でUFOや心霊、陰謀史観などを持ち上げる本や科学的/常識的にどう考えてもおかしい記述のある本などを紹介しては貶し倒すという、とってもステキな内容なんですけど(^^;)、この中で、『無線と実験』等で評論にアンプ制作記事にと健筆を振るわれている窪田登司氏がオーディオ人として唯一登場していたりします。
 ここでの窪田批判は彼の書いた相対性理論批判本に関するツッコミが主なんですが、この項を担当されている山本と学会会長は勢い余って窪田氏のオーディオ評論家/アンプ制作者の資質に対してまで疑問を投げかけていたりするんです。なんでも「あるアンプの回路を歪みが多くなるよう『改良』して、『音が良くなった』と悦に入っている」とか。

 私はこの記述の素になったアンプ制作記事は読んでいないのでナニではありますけど、「歪みが多くなる改良」なんて物はこの世界では日常茶飯事ですから..NFB を減らしたり無くしたりすれば歪率はほぼ確実に上がりますし..それに「トンデモ的」ということであれば窪田氏よりも自作アンプ界最大のカリスマともいえる某K氏(^^;)の方が、素材としては面白いような気がしないでもない。
 山本会長に限らず、オーディオにさほど興味のない人やオーディオビギナーにとっては、「歪みの少ない音」=「良い音」、従って「歪みの多い音を誉める人」=「トンデモな人」ということになっちゃうのかも知れませんね。

 又『無線と実験』誌というと、同誌の'94年 5月号に掲載された、同年の自作アンプコンテストで1位に選出されたT氏の該当アンプ制作記事の最後に、日本のUFO界でもトップクラスのコマッタちゃんである宇宙研究所所長の清家新一氏に対して謝辞が送られていたりして、私ゃたいそう驚かされたもんです。
 もっとも、そのアンプ制作記事を目を皿のようにして読んでも、「異星人から教えられた未知の回路を..」とか「..タキオンパワーを取り込み..」とか「NASAはロズウェルで回収された異星人のオペアンプを隠していた!」とかいう楽しい記述は無いんですが。

 まぁオーディオを長くやっている方には判っていただけると思うんですが、ある時にシステムのセッティングやらなんやらを色々調整しているうちに、とんでもなく良い音が出てきてご満悦状態になった翌日、その「良い音」を期待して再度聴いてみたら、いつもの音に戻っていてがっくり、なんてこともよくありますよね。
 そりゃその当時の温度や湿度や気圧や耳くその溜まり具合やベータエンドルフィンやドーパミンの分泌度やらなんやらかんやらまでのデータを弾き出してそれらの条件を合わせられればナニですけど、フツーの場合、オーディオってのはあまり厳密な再現性は望めませんよね。
 また、オーディオに関する手法や対策法の中には、ホントに科学的に解明されているのか?というような、門外漢には理解しにくいものも少なくない。そういう意味ではオーディオにオカルトっぽい要素が入り込むことは半ば必然なのかなぁ。

 ひょっとしたら「エナジーリファイン」や「神木」の登場は、そんな本格的オカルティックオーディオ時代の到来を告げているのかも知れません(笑)。
 その内、「亡くなった祖父の顔がバッフルに浮かび上がったタンノイウエストミンスターロイヤルの怪」とか「謎の光体にアブダクトされて、謎のチップをインプラントされた我が家のオルトフォンSPUは針圧0.5gでも正常にトレース」とかいう話が頻発したら個人的には楽しいんですけど。
 そういう話をご存じの方はまでメールください。







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