簡単温室製作                               

さて、もともとオオクワガタは越冬するので特別温室を用意する必要は無いかも知れませんが、
  冬の間生きているのか心配になっちゃいますよね?365日元気な成虫・幼虫を見ていたいあなた!
  2年1化を6ヶ月程度で成虫にしちゃいたいあなた!手抜きながら20〜25℃を保つ為にどうしてますか?
  エアコンなんてお金かかっちゃうし、ガラスの温室はデカイし、純正ヒーターサーモで?万円!!

  私の製作した温室は、火を使わず、音も最小限で安全かつ電気代も低コスト、臭いもシャットアウトし
  更にサイズは組み合わせ次第です。
特許でも取得しようかな?!
お父さんに出来る!簡単温室                           
準備物(サイズによって価格は変わりますが・・・)
・収納棚(ホームセンターで620×350×1200で5,980円でした) ・ビニールシート(0.2mm厚 必要分で600円ぐらい)
・シート留め具(ビニルハウス用 20円×12個=240円) ・発泡スチロール板(廃物利用) 
・ベニヤ板(最上部の屋根に使います。また、ビニルシートをホチキスで打ち付け止めます)
・マジックテープ(ホームセンターで両面テープ付10m巻きで1,980円だったかな?正面の開閉用。これも、
  両面テープで貼り付けた上からホチキス止めして剥がれなくします)
・熱帯魚用サーモスタット(昔熱帯魚で使っていた中古。買えば1,980円〜)
・ヒーター用ファン(100V 廃物の電化製品のパーツ流用。私は、ワープロのファン直径12cm程度の物を流用)
・パネルヒーター(トイレ用で今回の棚サイズとほぼ同等サイズ。iwatani製でホームセンターで3,980円)
 
合計\12,780

以下、あえて実験の為に玄関先の「寒い」環境へ設置し実験済みです。
@棚は今流行りの金属製収納棚です。
 ●ポイントは、棚が網状になっている事。
 ●棚の間隔が自由(菌糸ビンやプラケース)に合わせられる事。
 ●強度。ビンが並べばそれなりに重量がありますし、振動で揺れれば
   幼虫のストレスにつながります。
 ●移動も考えてキャスターが付けられればなおいいでしょう。
 ●棚周囲は0.2mm厚のビニルで囲みます。正面は、マジックテープで
   開閉できるように工夫しました。
Aサーモは、なんと熱帯魚用で充分なのです。ただし、温度調節がし易い
 ダイヤル式かスライドスイッチ式がいいでしょう。
 ●センサーは、温室の上部(写真参照)に取り付け最上部で調整します。
B床上にはパネルヒーターを置きますので、一番下の棚には直接熱が
  当たらないように発泡スチロール等を置きます。ただし、棚の両側から
  温まった空気が上昇しますので、棚両側は5cm程あけて置きます。
C床上ヒーターには、ファンを取り付け空気を循環させますが、ファンは
  ヒーターと同じくサーモ電源に接続します。
最上部のベニヤ板に取り付けられたサーモセンサー。
●ビニルシートを棚フレームに止める為の止め具。(黄色)
  プラ製で中心に板ばねがついていますのでシートを挟み込むだけです。
●ビニールシートのめくれているところに見える黒いテープがマジックテープ
  です。両面テープとホチキスで剥がしたときに、一緒に剥がれないように
  しっかり止めます。
●最下部床に、コルクを敷いて、その上にパネルヒーターが寝かせてあります。
●パネルヒーターの右端には、空気循環用のファンが耐熱性両面テープで取り
  付けてあります。
●棚板に白く見えているのが、一番下の棚に取り付けてある、発泡スチロール
  板です。
  (空気循環用に棚より両側5cmづつ短く作ってあります。)
●ヒーターとファンの電源ケーブルは、サーモスタットに接続しています。
 このヒーターは、省エネタイプで、4円/時間の消費電力だそうです。
●ビンの高さやプラケース等入れる容器の高さに合わせて棚の高さを調整しま
  しょう。
●温度計は、最上段と一番下段にそれぞれ置いた方が良いでしょう。
●別ページで紹介した菌糸ビンだって、この環境下なら、5日で真っ白になります。
●温度調整次第ですが、積算温度を計算すれば、コクワガタなら3ヶ月、
  国産オオクワも6ヶ月程度で羽化させる事が可能です。
●ダニも今のところ大して発生していません。マット等は充分考慮して使えば
  問題ない様です。
注意 ●この温室製作にあたって各地区での価格差があっても
 当方では保証しません。
●この温室にて飼育した上で発生した問題や不具合・事故
 等は一切責任を負いませんので自己責任で製作・活用して
 下さい。