日光男体山(2484.5m)

B型3号のための祈願登山


日光は那須から目と鼻の先だが、いつでも行けると思うとなかなか行かないものである。このエリアでは女峰山をかねてからターゲットにおいていたが、霧降高原から往復10時間以上のコースタイムであるため今回は断念、実は2ヶ月前くらいからB型3号の身体の調子(特に肩)がいまひとつ良くないらしく、体調回復を祈願して今回は由緒正しい苦行ルート、二荒山神社から男体山を目指すことにした。

日光男体山


<日時>
2002年8月30日(金)

<コース&たいむ>
二荒山神社(6:45) → (ひたすら登る) →
(10:45)男体山山頂(12:00) → (ひたすら下る)
→ (15:00)二荒山神社着

<標高差>
1185m(苦行だよ〜)



9月の北海道・利尻遠征に向けて8月22日の那須岳よりトレーニング開始、今回はその2回目のトレーニングを兼ねている。標高差1000m以上は久々だ。かねてより、もし男体山を登るんだったら裏ルートの志津登山口から(理由:なんと標高差が500mも低くなる)と考えていたが、今回は祈願登山、楽をしてはご利益がないと考え、苦行を喜んでお受けすべく由緒正しい表参道を行く。二荒山神社でお札を500円で購入、道中の安全を祈願する。二荒山とは男体山の別称で、男体山そのものがご神体とされるそうだ。

4合目にある鳥居。 ひたすら単調な登り 行けども行けども同じ



うわさに聞いてはいたが、途中の林道部を除いてひたすら単調なガマンの登りである。樹林帯の中なので日差しはさえぎられるが、それでも滝のように汗が噴出す。振り向くと時折姿を見せる中禅寺湖がだんだん下の方に小さくなっていくのが唯一の楽しみだ。こんなつまらない登りは久々だが、3号のことを思い苦行をガマンする。


この景色が唯一の励み。遠くに富士山
が見えていたのはラッキーだった。
8合目付近(だったかな)
にあった神社


かつては学校登山なんかに使われた山らしいが、やめたほうが良い。「山はつらく、ガマンするもの」という間違った認識を植えつけてしまうだけだ。太ももの筋肉がつらくなる頃、ようやく樹林帯を抜け出す。ざれた斜面をしばらく登ると待望の山頂だ。


9合目を過ぎたあたり ようやく山頂



山頂までおよそ4時間、無体力トレッカーにしてはまあまあなペースだ。二荒山神社の奥宮で登頂のお礼と、再び3号の体調回復を祈願する。山頂からは絶景が広がる。日光白根山が美しい。98年に初めて一人で登った山だ。「お久しぶりです!お変わりありませんか?その節は大変お世話になりました!」。その向こうに燧ヶ岳だ。な〜つかしいなあ。
中禅寺湖が小さい、関東平野を覆っている雲海のはるかかなたには
富士山大菩薩あたりの山並み、そして南アルプスの影らしきものも見える。


山頂からの大展望。左に日光白根山、中央に双耳峰の燧ヶ岳。
中央は光徳牧場、右は太郎山。クリックで拡大します。



この大展望は吉兆だろうか。距離は近いとはいえ、離れて暮らして1年半、3号のために自分にできることと言ったらこんな事ぐらいだ。早くまた一緒にどこか歩きたいものだ。山頂でそんなことを考えながら、流れ行く雲をただボーっと見つめていた。

女峰山方面はガスに隠れていた。 関東平野方面は一面のみごとな雲海。


山頂にある有名な太刀



おわり


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