頂上直下の噴気孔
山行記 |
日程・コース |
2009年 |
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<8月24日(日)> | 前夜 上信越道・松本IC経由、沢渡入(車中泊) → 早朝 タクシーで上高地(河童橋バスターミナル) → 焼岳登山口 7:25 → 9:25 焼岳小屋(新中尾峠)
9:40 → 11:15 焼岳頂上(北峰) 11:30 → (往路を戻る。途中昼食タイムあり) → 15:30 登山口 (宿泊)奥飛騨の名湯 福地温泉・湯元長座 |
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<8月25日(月)> | 松本観光して帰還 ´▽` | |||
登った標高差 | 約950m |
山行記 |
◆北アルプスでも日帰り登山気分で登れるのが焼岳だ。なので「せっかく北アに来たら、もっと他の高〜い山に行かなきゃソンソン」というのが貧乏性の考え。
◆そのため、焼岳は、かわいそうに、北アで一番最後にまわされる運命にある。(ホンマかいな??)。
しかし、ここ数年安易な百名山ピークハンターと化してしまった無体力B型トレッカーにとってはかっこうのおいしいターゲット!
◆7月の海の日3連休の笠ヶ岳の予定が、大雨のため仕方なく「男4名の高山・白川郷観光」というキモイものとなってしまったため、今回が2009年度の最初の登山となり、
まあ足慣らしにはちょうどいいかんじの山になるかなあの軽いノリで出かけた。
◆毎年なじみとなった上高地への出発基地・沢渡に車を泊めて車中ビバーク。夜明けとともにタクシー(相乗りだと値段はバスと変わらないよ!)で河童橋のバスターミナルに向かう。釜トンネルを抜けると左側に毎度のことながら焼岳の異様な姿がお迎えしてくれる。日本アルプス唯一の活火山ゆえ、緑の樹林帯と崩落の亀裂の茶褐色のコントラストが見事。大正池を過ぎ、河童橋のバスターミナルに到着後、のんびりと支度をして焼岳登山口目指しておもむろに林道を歩きだす。 | ||
河童橋からの焼岳 絵葉書によくある構図 |
◆ウエストン碑を通りすぎ、せせらぎの音を聞きながら、ほどなく焼岳の登山口。しばらくは樹林帯の中を登る。 | |||
焼岳登山口 | 焼岳山頂部と峠沢の亀裂 | 振り返れば霞沢岳 |
途中にこんなハシゴが。 |
◆登山口からのんびり登って2時間 ほどで 新中尾峠、焼岳小屋に到 着する。今まで 人に出会わなかったのでなんだかほっとし た気分になる。 さあ、焼岳はここから先が本番だ! |
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◆焼岳小屋を過ぎると「展望台」と言われる 小山を乗り越える。「展望台」からは山頂が 目の前にドーンと立ちはだかる。 「展望台」の頂上には小さな噴気孔があり、 ゴオーという音が聞こえる。 ◆西には7月に断念した笠ヶ岳の素晴らしい 姿が圧巻だ。(写真は下段に) |
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「展望台」からの焼岳 | 振り返ると今度は穂高連邦だ! | 野アザミ |
◆「展望台」から(旧)中尾峠に下る。無体力トレッカーはいつも思う。「せっかく登ったのに。。 |
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◆山頂までもうひと頑張り、というところまで登って一息。 登山者が「あれは富士山かなあ?」と指をさしている。 取りあえず写真に収めて、帰宅してカシミールで検証 したら、まぎれもなく富士山だった。焼岳から富士山が 見えるのは年に数回だそうな。 ラッキー! |
◆山頂直下の噴気孔。ゴーッという気持ちの良い音。 地球の息吹きをかんじる。近づくと硫黄でまっ黄っ黄。 素晴らしい見事な黄色っぷりである。(変な表現) 黄色だけなのに実に美しい。 |
◆黄色い噴気孔から数分登ると、山頂。
2009年8月24日11時15分 焼岳登頂
※登頂したのは北峰(2444m)。焼岳の最高峰は2455mの南峰であるが、危険であるため立ち入り禁止。
山頂は登山者でにぎやか。 | 焼岳噴火口と紺碧の火口湖。左上が最高峰の南峰。 |
◆山頂の火口も迫力と色彩で素晴らしいが、さらに素晴らしいのは山頂からの展望!
西方は笠ヶ岳の雄姿が誇らしげであり、北方は穂高連邦の大伽藍。その右下に眼を落とせば、上高地。緑のじゅうたが梓川が大事に包み込むような眺めだ。
深田久弥も「収穫の第一等は、…展望である。…特に笠ヶ岳の金字塔がこんなに立派に見える所は他にない」と記述している。
飛騨の名峰・笠ヶ岳 | 穂高連峰 岳沢が美しい 左奥に槍ヶ岳 | 上高地を見下ろす。爽快! |
◆景色を満喫したあと、ザレた斜面を中尾峠まで下り、そこで昼食。そのあと、イッキに上高地まで下った。
◆天候に恵まれたとはいえ、北アルプスの中では比較的標高が低い焼岳からの眺望がこれほどまでに素晴らしいとは想像してなかった。
わざわざ北アルプスに焼岳だけを登りに行く人は少ないだろうが、なかなかおススメである。
上高地・田代橋より
◆泊まった宿はここ→福地温泉・湯元長座
おわり