マジ〜??!!




山行記 二日目の続き



白竜峡



◆平和な広河原はやがて終わり、峡谷がだんだん狭まってくる。両脇は黒部の水が長年かけて削ったナメ岩の断崖となる。。。



 白竜峡付近。歩道が途切れて、おいおいハシゴかよ〜


 ハシゴで岩をまいた後、黒部が牙を剥いてきた。どこ通るんだよ!


 岩がくりぬかれている。下ばかり気にしてたら頭を思い切りぶつけた(出血)


 どんだけ〜!この木橋 黒部のモクズポイント4



◆慣れない人は通過するのに必死で、渓谷美を味わうどころではないだろう。最初のハシゴはナメ岩の隙をつくように設置してあり、
 「人間通そうと思えばどんなところでも通せるんだなあ」と妙に感心した。おそらくここ、雨が降れば地獄の行程となるはず。





黒部別山谷出合 遂に雪渓現る



◆さきほどの白竜峡、おそらくこの行程でも最もエキサイティングな場所。そこを通過し日電歩道をしばらく行くと前方に巨大な雪渓が出現した。



絶壁の向こうに巨大な雪渓が現れた。黒部別山谷出合だ。この写真の右側にある谷から、雪塊がまるで氷河のように押し寄せている。出合の手前からいったん黒部川の河畔にロープで下降する。そして雪塊の下を通過して、向こうの岩壁に見える歩道まで再度ロープで這い上がる。 河原に降り、大きな岩を登ったり降りたりしながら雪塊に近づく。ぽたっぽたっと水が不気味にしたたりおちている。この巨大なアーチの下を恐る恐るくぐりぬける。幸いにバリッとかメリッとかの音はしなかったが、妙に静かであった。しかしもう9月の中旬なのに、、黒部の積雪っていったい…




◆ここで逆方向から来た若い女性のトレッカーと出会う(この人は普通の反応)。
 簡単に挨拶して別れると、やがてもう一人やはり若い女性のトレッカーがやってきた。
 「この先通れないので、いったんロープで下に降りて下さい。」  「(目がうつろ)…はあ。。」
 「先に行った人は連れの方ですか?」  「 (目がうつろ)……」
 「(我々)……」
 この女性完全に目がイッテしまっている雰囲気。ザックも簡単なものだし、
 この先危険なところもいっぱいだし、ホンマ大丈夫かいな??




難所の雪渓を過ぎてまたしばらく断崖を歩いていると、途中で道が崩壊しているところに遭遇。それを迂回すべく数十メートル上までハシゴで登り、また下降する。この迂回路、さっきの白竜峡のへつりより、こ、怖いじゃねえか!!!

さっきのお姉さん、ここで激ビビリしたのかも知れない。

(決死の撮影)→→→
黒部のモクズポイント5



フィナーレ 黒部ダム




やがて道は断崖をくりぬいた水平道から通常の登山道のようにアップダウンを繰り返すようになる。終盤にきてこの展開はつらい。自然に速度が遅くなり遅れ気味になる。
でもゴールは近い。
空は怪しいが、晴れ男健在で雨はまだ降らず!!



(写真左)難所を過ぎ、昼食でくつろぐ。
(写真右)このような滝は無数。




やった〜着いた〜!



内蔵助出合で小休止のあと40分も歩くと木々の中からおもむろに黒部ダムの巨大な姿が現れた。やっと着いたぞー!!だが、ここからトローリーバス乗り場まで急斜面を30分ほど登る必要がある(涙)。 立山の上部はガスがかかる。 黒部別山。右に見える壁は黒部三大岩壁「黒部の魔人」



◆トローリーバス乗り場までヘロヘロ30分ほど登る。湿気は今日も高く汗びっしょり。バス乗り場は観光客で混雑している(3連休の中日)。
 疲れと汗の気持ち悪さもあって黒部ダム見学はパス。早く温泉入ってビール飲みてーー!!14:30のバスで扇沢へ。バスは満員で汗臭
 い我が隊は他の乗客に大いに迷惑??
 大町温泉行きのバスを待つ間、扇沢のレストランで生ビールで乾杯する。この時ついに雨(それも雷鳴とどろく豪雨)が降りだす。今回も
 晴れ男健在だあ。


◆大町温泉の叶屋という旅館は値段(一人9000円もしない)のわりに温泉・料理とも満足だった。(^ ^)/ 
 翌日は快晴!大町駅までタクることにし、いったん松本で途中下車、駅の近くのそば屋で11:00から飲みに飲んだあと、特急あずさの乗客と
 なって東京にヘロヘロの帰還となった。



オツカレサマでした。



おわり


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