伊吹山(1377m)

伊吹山と琵琶湖
(カシミール画像)

「そのうららかな静かな山頂で過ごした一時間は、まさにこの世の極楽であった。」(深田久弥)

  


2003年9月27日(土)

大阪 ⇒ 近江長岡駅 ⇒(バス)⇒ 上野
(伊吹スキー場ゴンドラ) ⇒ 三合目 9:00
⇒ 10:30 伊吹山頂 12:00 ⇒ 13:50 三合目

*この日は甲南町の同期実家に宿泊

累積標高:+620m



27日の休みの日はどこ行こうかな〜♪、と思っていたところ、同期の連中がゴルフ&近江牛!スキヤキ宴会をやるというではないか。宿泊はY君の実家、滋賀県の甲南町である。「そんじゃ、俺スキヤキからジョインね」ということで、必然的に伊吹山に登ることに決定する。伊吹山は滋賀県の最高峰であり、日本百名山のひとつ。


朝、西宮の寮を4:45に出発。始発(5:15)の阪急電車で大阪へ、そこからJRで途中米原で乗り換え、近江長岡には8:05に到着。(以外に遠いなあ)。バスで上野まで行き、そこから伊吹山スキー場のゴンドラで3合目に到着する。バス代350円、ゴンドラ往復1000円(良心的)。「あ〜あ、僕もブーブー(車)欲しいなあ」


ゴンドラから見上げる伊吹山。今日も快晴!


伊吹山は昔仕事で何回か訪れた事があり、よく知っている山であったが、日本百名山に入っているのを知り「なんで?」と思っていた。確かに目立つ山であり、関西では有名な山ではある。しかし標高は百名山の中でも下から3番目、スキー場やセメント工場が山肌を削っている(自分はそのスキー場のゴンドラのお陰で楽しているが。。。)。この程度の山なら他にいくらでもあるだろうに。。


3合目から頂上を見上げる。 上からスキー場を見下ろす。


実は、昨日会社で背中がゾクゾクしていて「ヤバイなぁ」と思っていたが、どうしたことかこの日は体調が絶好調!ザックも軽いこともあって、すっ飛ばしてもぜんぜん息が切れない。結構な斜面にあえいで登っている他の登山者をスイスイ抜いていく。頂上まで30人以上は抜いただろうか、こんなことは初めてだ!この前行った剱登山が一種の高所トレーニング的な効果があったのかな?
さすがに高度を上げるにつれ展望がどんどん素晴らしくなってくる。鈴鹿の山、近江平野ののどかな風景。琵琶湖は逆光でやや霞んでおり、比良の山々は見えなかった。


琵琶湖が霞んでいる。 頂上付近



急斜面にジグザグに付けられた道を1時間30分ほどで頂上に到着。なんと頂上は大賑わい!伊吹山は山頂近くまでドライヴウェイが通じており、そこの駐車場からお手軽観光客が大勢訪れるのだ。売店が立ち並び、俗化の極みである。想像はしていたがちょっとガッカリ。ちぇっ「目障りな売店め!」


山頂の売店。まるで「海の家」である



気を取り直してゴハン食〜べようっと!コンビニ弁当(最近これが多い)をベンチの上に置いて、さあ食べようと思った瞬間、突風が!一瞬でお弁当が地面に落ちてしまった。「わ〜ん僕のお昼ゴハンが〜!」泣く泣く箸で拾い上げ、生ごみと化してしまったお弁当をビニール袋に回収する(涙)。

10分後、あれほど悪態を付いていた売店で、「玉子ドンブリくださ〜い」と明るく注文をするRIKIであった。。。売店ってありがたいなあ〜


さすがに山頂からの展望は雄大。また山頂は広々としており、一面の草原だ。ところどころ花が咲いている。右上は駐車場方面、シーズン中は一面の花畑になるそうだ。
左は深田久弥が「気の毒なほどみっともない作り」と評した日本武尊の石像。



広々とした山頂でずっと遠くを眺める。残念ながら白山や御岳は見えなかったが、すでに秋空らしい深いブルーの空気と、穏やかで優しい草原の雰囲気がとても気持ち良い。景色を見下ろしている観光客の顔がとても明るい。「ほら、あそこが関が原、あっちは名古屋」「あれが新幹線で、あそこが米原の駅」 こちらの人たちには愛されている山なんだなあ、百名山も分からないでもない。

12:00頃山頂を後にしたが、所々咲いているリンドウの花が、遠く那須の事を思い出させてくれる。

山で見るリンドウはとても気持ちが安らぐ


下山もあっという間で、相変わらず絶好調!今日はヘロヘロじゃないゾ!

帰りに「ジョイ伊吹」という施設に寄り、薬草湯で汗を流す(伊吹山は薬草で有名)
夕方、同期の実家に到着し、スキヤキで一気に酒が進む。4人でビール数リットル、ワイン3本、近江牛2kg。食べた後は、カラオケボックスへ。ここでもしこたま飲んで、シャウトして、やっぱり今回もヘロヘロの帰還となった。


おまけ。草津線から見た近江富士


おわり

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