小沢岳
上州の槍ヶ岳


3月下旬、子供たちは春休み。ゆうこは塾通いで忙しい。けんすけはひま。この「ひまけん」を連れ出して、上州のマッターホルンor槍ヶ岳と言われる小沢岳に男同士の山行に出発す。西上州は鹿岳(かなたけ)、立岩(たついわ)、大ナゲシなど、こんなところにこんな素晴らしい山があったのかというほどの名山の宝庫。かっこいいゴツゴツした岩峰が目白押し。愛車オデッセイで一路・下仁田ICへ!


 行った日:1999年3月28日(日)快晴
 メンバー:RIKI and けんすけ
 コース :下仁田IC−青倉−七久保橋
       −椚峠−前衛峰−小沢岳
       (帰りも一緒)
見よ!このカッコイイ姿を。一見大変
そうだが、行程一時間ほど。展望バツ
グン、ファミリー登山に最適。


小沢岳は西上州では人気抜群の山。行程は短く、ファミリー向けのコース。「山と高原地図」では椚峠(くぬぎとうげ)まで車で行けるような書き方だが、林道は大荒れ、手前の七久保橋で駐車を余儀なくされる。ここからB型男が二人で仲良く山頂を目指す。春の陽だまりの中「気持ちええのお」と思ったのも15分。汗がダラダラ噴き出してくる。二人とも厚着のしすぎ。登り始めは「ちょっと寒いかな」くらいでちょうどいい。

3−40分ほどで椚峠に到着。
ここで突然展望がひらける。
目の前に現れた残雪の浅間山

にけんすけも「おー」と声をあげる。
(子供には普通こういうことは無い)

今日もいい天気。山頂展望が
待ち遠しい。ここから登山道となる。


写真:浅間山に見入るけんすけ


小沢岳は1000m峰。でもここから一時間くらいでスーパービューの山頂に到着する。人気の山らしいが他に登山者は見当たらず静かな山歩きが楽しめた。登り始めたのが10時過ぎていたのはちょっと出遅れか?

写真のように椚峠からはヤセ尾根を登る。小さなアップダウンがありとても楽しい。木々の間から差し込んでくる陽光はとてもおだやか。
山頂に向かって左手にだんだん八ヶ岳が顔を出し始める。まあるいドーム型の白い山も見えてくる。
蓼科山だ。

ほどなく樹林帯の中に入り、この山の唯一の急登にかかる。二人でゼイゼイ息を切らせることおよそ30分、ついにトップに踊り出る。・・・・・と思うのは大間違いで、そこは前衛峰。いわゆる
「ニセ頂上」だ。けんすけはガックリした模様。



ニセ頂上に「チョウむかつく!」を連発のけんすけ。だが本当の頂上は近いぞ。15分ほどで到着。山頂は7−8人の先客がいる。展望は?・・・・・・「!!!!」「チョウすげー」

なんなんだここの展望は!まるで2000m峰にでも登ったかのような眺めじゃないか。圧巻の一語に尽きる。来て良かったなあ。写真はうまく撮れなかったが八ヶ岳もはっきり見える。秩父連山も見事。一日ここにいても飽きないぞ。


写真:鹿岳、物語山などの西上州の山々の向こうに浅間山が圧巻。


ゆっくり眺めを堪能しながら男同士の食事をとる。記念写真をとり(サングラスがずれている・・景色に興奮したためか?)、後ろ髪を引かれる思いで来た道をのんびり帰る。

西上州は上信越道のおかげで首都圏からほんと近くなった。今後病みつきになりそうである。



この山は手軽で行程も短く子供が飽きることが無い。また一部山登りらしい急登もあり、かつ展望バツグン・・「一生懸命頑張ったら、眺めのいい頂上が待っている」という非常に教育的な山です。ぜひファミリーにお薦めします。


おわり

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