約2年半ぶり、5作目のオリジナル・アルバム。往年のロック、ソウル、ジャズ…洋楽 のエッセンスを存分に取り入れ、日本人ならではの遊び心を加えて料理する"歌謡ロック"バンド=The PERMANENTS。エロスとダンディズムをキーワードに'70〜80年代のサウンドを徹底的に追求したレコード世代の為のアルバムだ。
■□■ リーダー、田光マコトによる全曲解説■□■
本作のコンセプトはズバリ、ビートルズで言うと「リボルバー」(曲調は全く違いますが…)。
そのわけは前作(ビートルズでは「ラバーソウル」)で確立した独自の世界観をギュッ!と凝縮させ、なおかつより進化させた、どこを切っても"ザ・パーマネンツ"なサウンドに仕上がった自信作だからなのであります。
アナログレコーディングも取り入れ、より質感にもこだわったパマネン・ワールドをご堪能下さい。
●ロック・ザ・ミュージック
狙いはロックバンドが演るディスコ・サウンド!パマネンらしいタイトルナンバー。プロモーション・ビデオも必見!!
●灼熱のギター
ファズギターが本アルバムの70年代ロック的な色合いを最も象徴している曲。レコーディング中、真夜中に大音量でギターを弾いてしまい、近所から苦情を受けた事件が歌詞のアイデアとなった(笑)。
●愛の行方
友達以上恋人未満の心情を唄った刹那系ラブソング。ハネたビートと音の隙間を聞かせるアレンジも聞き所。
●一秒のキッス
一転してオールディーズな雰囲気を持った、夏らしいロックンロール・ナンバー。しかしパマネンが演ると50'sというよりもなぜか80'sようなリバイバル風になる。
●ためいきはクレッシェンド
哀愁のコード進行と次々と転調する展開でためいきがクレッシェンドする感じを表現している。男と女のデュエットナンバーもパーマネンツの欠かせない要素なのだ。
●Man-Go Blues
ファンキーなブルース・ナンバー。飲み屋のお姉ちゃんにハマっていく情けなくも誠実な男達への応援歌。強烈なユニゾンリフはスティービー・ワンダー meets ボブ・ディラン!?
●ハワイアン・ハネムーン
タイトル通りのコテコテハワイアン。魅惑のムードコーラスと3番で聞けるハワイ語にも注目。
●ジ・ゴ・ロ
仮タイトルは「GORO」。KAWAIのムーンサルト(三日月型のギター)を持ってロックを唄う野口五郎のイメージ(笑)。この曲を今の時代にやれるバンドはパーマネンツ以外にいないでしょう。
●スロー・テキーラ
ベーシックトラックは即興でのセッションを編集し、組み立て直して完成された7分44秒の大作。ゲストキーボード、すみださとしのシンセサイザーも圧巻!
●レディ・ジェーン
80'sの匂いを存分に感じさせる、爽やかではあるが切なくもある6/8拍子のロッカ・バラード。
●MOON
パーマネンツでは初となるカヨのペンによる作品。しっとりとしたムードでアルバムの最後を締めくくる。 |